チームワークとは?向上のメリットや有効な人事施策、企業事例を解説

企業の事業活動を円滑に進めていくためには、社員同士のチームワークが欠かせません。

どのような業種・職種であれ、1人で業務を完結させることは難しい面もあり、効率化の面から見てもチームで取り組むほうが良いと言えます。

職場を活性化させるために必要な人事施策について、基本的なポイントや効果を把握したうえで取り組んでいきましょう。具体的な企業の事例も踏まえたうえで、詳しく解説していきます。

チームワークとは

チームワーク(Team Work)とは、企業において社員同士が助け合い、チームとして仕事に取り組んでいくことを指します。

社員1人1人の持つ能力や特徴は異なるため、それぞれが弱点を補うことによって、個人では達成できない業務を組織として成し遂げることがチームワークの持つ意味です。

語源としては英語に由来するものであり、直訳すれば「集団で取り組む作業」といった意味合いになります。

ビジネスにおいては、社員の適性に合わせて仕事を割り振るものの、それぞれの役割が必ずしも独立しているわけではありません。

チームとして行動したほうがお互いの強みを活かせるといった場面も多く見られるため、積極的にチームの役割を捉えていく必要もあるのです。

「グループ」と「チーム」の違いは?

チームとよく似た言葉として、「グループ」という言葉があります。複数人で何かの物事に取り組むという意味では同じですが、組織行動学においては別の意味も存在しています。

グループは特定の目的のために集まった集団のことを指し、各自の能力を最大限に発揮することを表しているのです。そのため、各自の能力以上の成果をあげることはできない点に特徴があります。

一方で、チームの場合には各自がバラバラに行動するのではなく、全員が一丸となって目的の達成のために行動します。お互いが協力し合うことによって個々の能力以上の成果を出せるという意味があるのです。

今チームワークが改めて必要とされる背景とは

従来からチームワークは重要とされてきましたが、今改めてチームワークが必要とされてきています。

チームワークに大きな影響を与えた要因として、テレワーク制度の急速な拡大が挙げられます。

テレワーク下での就業が一般的になった現代では、入社時から遠隔勤務のため実際にチームメンバーに会ったことがないという人も発生してきています。

そのような実際の会話がない中では、どうしてもチームワークが円滑にいかなかったり、チームビルディングが醸成されにくかったりしてきているのです。

また、一方で雇用システムを再構築する企業も急増。
テレワーク下や急速なビジネス環境でも能力を発揮できるよう、成果を重視する仕組みへと改変が進んでいます。

その結果、欧州諸国にように個人の能力が重視されるようになり、日本ならではのチームワークの良さが欠如する恐れが出てきているのです。

様々な社会の変化を起点に、改めてチームワークを強化する仕組みへ注目が集まっています。

チームワーク向上の目的とメリット

チームワークを高めることは、個人の能力を超えてチームとして大きな成果を出していく流れを作れます。チームワークを向上させることの目的とメリットについて、詳しく見ていきましょう。

1. 業務生産性の向上

チームワークが高められていくと、社員同士がお互いのことを理解し、協力関係が生まれてきます。

コミュニケーションも活発になるため、業務における生産性を向上させることにつながるでしょう。

業務に携わる全員が同じ目標を持って頑張れることで、より大きな成果を生み出すのです。

2. 従業員のモチベーションアップ

企業は社員の適性を考えて業務を任せますが、個人の能力だけに軸足を置いてしまうのはリスクを抱えてしまう面もあります。

業務によって個人の負担が大きくなり、モチベーションの低下につながってしまう可能性もあるからです。

そのため、チームワークを向上させることによって社員の意欲を引き出すことができ、積極的に業務に携わってもらう流れが作れます。

3. 従業員エンゲージメントの向上

社員個人の能力や成果を評価していくことは重要であるものの、より良い成果をあげてもらうためにはチームとして取り組ませることも考える必要があります。

個人では達成できないような目標であっても、チームとして取り組めば大きな成果を出せる場面もあるからです。社員の適性を考えたうえで、どうすれば最大限の成果を出してもらえるかを考えてみましょう。

4. 組織力の向上

社員同士をチームとして行動させることは、組織力の向上につながっていきます。

同じ目標に向かっている仲間がいることで、社員個人が本来備えている能力以上の成果が期待できるのです。

個人としては難しい課題であっても、チームとして取り組んでもらうことで課題の達成につなげていけます。

業務に対する達成感を得やすい雰囲気を作っていけば、チームとしての結束も高まり、組織全体の力も高められるでしょう。

5. 離職率の低下

社員のモチベーションが低くなれば、早期離職などにもつながってしまうため注意が必要です。

上司や人事担当者が離職防止のために行動するのは大切ですが、同じ立場で話ができる同僚の存在も欠かせないでしょう。

チームのメンバー同士がお互いに対して意識を向ける雰囲気ができれば、離職率の低下にもつなげられるはずです。

チームワーク向上に必要な要素

チームワークを向上させていくためには、いくつかの基本的なポイントを押さえておく必要があります。どのような点に注意を向けるべきかについて紹介していきます。

1. コミュニケーションの円滑化

チームワークを高めるうえで欠かせないものは、コミュニケーションの円滑化です。

業務に関することだけでなく、普段からメンバー間で何でも話せる雰囲気を生み出せれば、チームとしての結束力も高まります。

企業としては社員同士が気軽に交流できる機会を提供していくことが大切です。

2. 目標の明確化

チームとして達成すべき目標が曖昧なままだと、メンバーの足並みも乱れてしまい、モチベーションの低下にもつながってしまいます。

どのような目標を達成するためにチームを編成するのかを明確に伝えて、業務にあたってもらうようにしましょう。

また、一方的に目標を押し付けてしまうのではなく、チームの中から上がってくる改善点なども柔軟に取り入れていく姿勢を持つことも重要です。

3. 役割・ポジションの明確化

チームワークを高めるためには、チーム内での役割やポジションを明確にしておく必要があります。

責任の所在が曖昧なままでは、チームとしての結束力も乱れてしまい、思うように成果をあげられなくなってしまうものです。

リーダーとなる人物を適切に選んで、各自の役割を決めてもらいましょう。

チームワーク向上に有効な人事施策

人事担当者がチームワークの向上に取り組むときには、有効な施策があります。ここでは4つのポイントに触れつつ、具体的な取り組みを行っている企業の事例について取り上げていきます。

チームワークを高める4つの施策

有効な人事施策としてあげられるのは、

  1. 1on1ミーティングの実施
  2. クレド
  3. マネジメント層の能力強化
  4. 快適なオフィス環境作り

があげられます。それぞれのポイントについて見ていきましょう。

1.1on1ミーティングの実施

1on1ミーティングは上司が部下の話を定期的に聞く取り組みであり、単に話を聞くだけではなく、部下の真意を汲み取ったうえで普段の業務にどう活かしていくのかを考えていきます。

社員自身が取り組みたいことを引き出して、モチベーションの向上につなげていく目的があるのです。

2.クレド

クレドは企業が軸とすべき価値観や行動規範のことであり、経営理念と似たような意味を持ちます。

ただし、クレドにおいては社員への共有や浸透を意識した面が強く、経営理念と比べて具体的・実践的な部分が強いといった特徴があります。

3.マネジメント層の能力強化

マネジメントを担う管理職の能力次第で、部下の能力にも影響を与えると言えるでしょう。

一方的に部下を指導するのではなく、社員1人1人ときめ細かく対応することによって、中長期的な視点で部下を育成していくことが重要です。

そのためにも、日常的に部下と接するマネジメント層の能力強化が欠かせない面があります。

4.快適なオフィス環境作り

快適なオフィスを社員に提供することは、業務効率の改善やストレスの軽減につながります。

仕事に取り組みづらい環境では、社員が本来備えている能力を充分に発揮できない要因となってしまうで、早急に改善する必要があるでしょう。

社員の意見も取り入れながら、どのようなオフィス環境が最適なのかを考えていく必要があるのです。

チームワーク向上の人事施策・企業事例

チームワーク向上のために具体的な取り組みを行っている企業の事例を学ぶことで、自社に活かせる部分を取り入れてみましょう。

1.Yahooジャパン「1on1ミーティング」

Yahooジャパンの「1on1ミーティング」は、上司が部下に対して主体的な内省を促す目的で行うものであり、人材育成に役立てられています。

1on1ミーティングは部下のために行うものであり、具体的には週に一度30分間だけ部下の話を聞くというものです。

シンプルな取り組みであるため、すぐにでも実行可能だというメリットがあります。

2.ジョンソン・エンド・ジョンソン「クレド」

ジョンソン・エンド・ジョンソンが取り組んだ「クレド」は、誰にでも分かる言葉で企業の理念や価値観などを示したものであり、社員が業務に携わる際の指針となります。

正社員だけでなく、パート・アルバイトにも浸透させることによって、企業としての立ち位置を明確にする狙いがあります。

3.小松製作所「マネジメント層の能力強化」

小松製作所では2019年に、新任管理職研修の内容を刷新しています。

管理職の問題解決や方針転換、部下育成などの能力に課題を感じていたためであり、従来のマネジメントの手法からの脱却を目指すものです。

管理職の能力を向上させることが、部下の能力を高めることにもつながった事例だと言えます。

4.Google「快適なオフィス環境」

社員のモチベーションを高めるためには、オフィス環境の改善が欠かせません。Googleでは洗練されたデザインのオフィス環境を提供しており、オフィスそのものが圧迫感を与えない構造になっています。

自由に席を変えられるフリーアドレス型のレイアウトも採用されているため、社員同士のコミュニケーションも活発になり、生産性の向上につながっているのです。

チームワークの醸成に有効なクラウドシステムとは

近年は遠隔でのチームワークの強化に有効なクラウドシステムも次々に登場しています。
代表的なクラウドシステムには、クラウド型のグループウェアが挙げられます。

グループウェアは、メッセージの送付、グループでの情報共有、ビデオ通話、スケジュールカレンダー、ファイル共有、日報などの機能が搭載されたシステムです。

チームで必要な機能を一元管理することで、スムーズなコミュニケーションを実現しチームワークを円滑にする効果があります。

また、人事評価クラウドシステムも、特に上司とのチームワークの強化に役立てられるでしょう。

クラウド上で目標管理などやり取りができる公正公平な評価システムは、上司への信頼感につながり、結果としてチームワークの強化につながります。
クラウドシステムも上手く活用しながら、遠隔でもチームワークを機能させましょう。

チームワークを強化してニューノーマルで強い組織に

社会の急激な変化により、企業は遠隔下でも社員がそれぞれの能力を発揮し、円滑にチームワークが機能することを求められています。

コロナ禍によるニューノーマル下では、どの組織も変化が必要となっていますが、この機会をチャンスととらえることが必要。これまで取り組もうと思っていても変化することができなかった部分を強化して、変化に負けない強い組織づくりを進めましょう。

その中で、チームワークでの連携が薄れやすい問題は、クラウドシステムなどを上手に活用して逆に遠隔でもチームワークのよい組織を目指すことをおススメします。

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