1on1とは?週一回の人事評価が大きな成果を作り出す!ヤフーも行っている「1on1ミーティング」を紹介

(写真= Ushico /PIXTA)

大企業を中心に評判の高い人事評価制度の一つに「1on1」があります。本項では、ヤフーも導入し、 高い効果を打ち出したことで高い評判となった人事評価制度「1on1」「1on1ミーティング」について紹介します。

1on1とは?

1on1とは、人事用語としては1on1ミーティングのことで、上司と部下の一対一のミーティングのことを指します。より正解に言えば、上司による部下一人ひとりのためのミーティングとも言えるでしょう。1on1ミーティングは業績の評価にとどまらず、部下からのビジネス上を中心とした悩み・経験・課題などを聞き出し、上司のサポートによってさらなる成長へと導いてゆくことが目的です。

そもそも1on1ミーティングが生まれた背景には、部下の価値観や考え方に多様性が生まれており、一人の人間として部下の考えが把握しにくくなってきていることが一因として挙げられます。業績よりも人の面が強いのが1on1ミーティングの特徴だとも言えるでしょう。

ヤフーの1on1ミーティング

ヤフーでは2012年頃から、人材育成を効果的に行うために、『1on1ミーティング』と称して、『わざわざ定期的に』上司と部下との間でおこなう1対1の対話をおこなっています。その頻度は、週1回、30分です。

導入当所は奇抜な人事と揶揄されつつも、高い効果を打ち出し続けることでヤフー内に留まらず外部にもその手法が評判となりました。

ヤフーの1on1ミーティングも上述をベースにしていますが、その根本にはコミュニケーションの大切さが浮き彫りになってきています。ヤフーでは1on1ミーティングを「上司が部下の話を聴く時間」と名言しており、そしてそれはこれまでの人事評価にはない側面を持っています。

上述したように1on1ミーティングは業績管理でもなければ、単なる世間話でもありません。1on1ミーティングを行うと、半期に一度のミーティング程度では出てこない個人的な希望や悩みなどを赤裸々に聞くことができますが、それはたとえば飲み会の席などでは話題になりにくいビジネス上の真剣な内容に焦点が当てられるのです。

1on1ミーティングのポイント

話を聞く上長にもスキルが求められます。より効率的な1on1ミーティングを行うため、ヤフーでは部下の話に耳を傾けるため、下記のポイントを重視して研修を行っています。

  1. コーチング
  2. ティーチング
  3. フィードバック

1on1ミーティングのメリット

元来、1on1ミーティングはビジネスを中心に赤裸々に部下が話をできる場です。このためには当然、上司と部下との間に信頼関係があることが前提になっています。またそれに加えて実際に1on1ミーティングを行うことでその関係性はますます強くなることになります。これはたとえば「ある日突然部下が辞めてしまった」などというような事態を未然に防ぐことにつながります。

また、上司と部下で目的を共有することで、相互理解のみならず、部下の経験をより業務に適したかたちでフィードバックしたり、成功体験をピックアップして共有し、さらに現在の業務に落とし込んだりすることで部下のさらなるモチベーションアップにつなげたりと、能力の引き上げに寄与しているのです。

1on1ミーティングのデメリット

人事評価の上でメリットが大きいと言える1on1ミーティングですが、まったくデメリットがないわけではありません。

一つには上長と部下との適性によってミーティングの質が大きく左右されます。どうしても相性の悪い関係だったりすると、毎週顔を合わせるのはお互いにとって苦痛になりかねない面は否めません。

また、1on1ミーティングはあくまでもフィードバックであり、モチベーションアップにはつながります。しかしたとえば価値経営のように部下の能動性や主体性を引き出すことに必ずしもつながるわけではありません。

このような点に注意すれば、1on1ミーティングは価値の高い人事制度であると言えるでしょう。

1on1ミーティングのセッティングの流れ

1on1をセッティングする流れは次の4ステップです。初回だけでなく毎回この流れで実施することにより1on1の定着と部下の成長が見込めます。

①1on1ミーティングの名称を決定し、その目的を部下と共有する

最初に、「相互理解を促すため」「あなたがより成長するため」など、1on1を実施する理由を部下に伝えます。1on1で話すテーマは部下が決めるものですが、1on1に馴染むまでは「業務で困ったこと」「業務から学べたこと」など1on1の方向性を提示しておくほうが離しやすいかもしれません。

②1on1ミーティングを実施する場所や日時を具体的に決める

1on1を行う場所を固定する必要はありません。話す内容によって社内の会議室やラウンジなど適切な場所を選びましょう。また、上司が一方的に1on1の日時を指定するのではなく、部下の都合を聞いて日時を決めることで部下との信頼関係を築けます。

③1on1ミーティングを実施し、面談の記録を残す

1on1では上司が部下の話をしっかりと聞く姿勢が重要です。コーチングとフィードバックの手法を活用しましょう。発言割合は部下が60~70%、上司が30~40%が理想です。

また、過去の1on1と比較して部下の成長や課題を把握し、フィードバックしましょう。面談の記録は上司と部下の双方がいつでも閲覧できる場所にします。クラウドツールに記録すれば後からの検索や異動時の引き継ぎもスムーズです。

④次回1on1ミーティングを実施する場所や日時を決める

1on1の目的は部下の成長を促すとともに、上司と部下の信頼関係を築くことです。そのため、次回1on1を実施する日時は1週間後が理想、遅くとも3週間以内にしましょう。

1on1ミーティングで話すべき内容

1on1を実施するときは、その目的やテーマ、部下の状況などに合わせて、適切な内容を話し合えることが重要です。

たとえば、部下の不安や不満を聞き取って業務効率アップや離職防止につなげようとするなら、業務上でうまくいっていないことからプライベートでの悩み、健康状態まで、必要に応じて幅広い話題で話し合ってみるとよいでしょう。通常のミーティングではなかなか出てこない内容についても話し合えること、一歩踏み込んだ信頼関係を築けることが1on1のメリットです。

また、モチベーション向上が目的・テーマの1on1であれば、業務上で気付けたことや面白いと感じたこと、どのような場合にモチベーションが上がるか、などについて話してもらいましょう。業務改善を目的とする1on1なら、会議では発言しにくいような忌憚のない意見を部下から出してもらったり、人間関係における問題・課題や上司への要望などを話してもらったりすることも大切です。

また、能力開発の方法や企業戦略についても、1on1で話し合うことができます。能力開発についての話し合いは部下にキャリアビジョンを考える機会を提供できるでしょう。また、1on1は上司の立場から見えてきづらい部下のニーズや発想などを取り入れるチャンスでもあるので、企業戦略について話し合うことも有意義です。

1on1ミーティングで効果を上げるコツ

1on1は、ただ実施すればよいというものではありません。部下の本音を引き出すこと、部下が気付きを得て成長することが1on1の目的です。

1on1で効果を上げるためには、上司がコーチングスキルやフィードバックスキルを身に付ける必要があります。コーチングは部下の話をしっかりと聞く「傾聴」が基本です。また、上司と部下の考え方などをすり合わせるためにはフィードバックが欠かせません。

また、1on1は部下1人1人のタイプを把握したうえで実施しましょう。少し厳しい課題や改善点を提示されることでモチベーションが上がる人もいれば、ほめられたり評価されたりすることでモチベーションが上がる人もいます。

何より大切なことは、部下が話しやすい雰囲気をつくることです。部下が話し終わるまでは口を挟まずに耳を傾け、途中であいづちを打ったり、言語化しにくい内容にはフォローを入れたりと、部下のペースで話せるようにサポートしてあげましょう。

1on1ミーティングの導入で大きな成果を上げよう

1on1は通常業務では難しい内容のコミュニケーションを上司と部下の間でとれる機会です。部下に話させることで仕事に対する不満や不安を解消し、キャリアビジョン形成やモチベーション向上を促すことができます。上司はコーチングスキルやフィードバックスキルを身に付けて、部下から本音を引き出せるようにしましょう。

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