目標管理シートの記入例を職種・役職別に紹介|効果的な運用のポイントも解説

「目標管理シートの書き方がわからず毎回悩んでいる」
「職種に合った目標の具体例や例文を参考にしたい」

本記事を読んでいる方の中には、上記のお悩みを抱えている方もいるでしょう。

目標管理シートは、目標設定から進捗管理、最終的な評価までを可視化するためのツールです。

しかし、いざ作成しようとすると、具体的な言葉が出てこなかったり、自分に合った目標がわからなかったりするケースも少なくありません。

本記事では、目標管理シートを導入するメリットから、職種や役職別の具体的な記入例、シートを成果につなげるための運用のコツをわかりやすく紹介します。

なお、目標管理シートを活用して人材育成を効率化したいなら「あしたのチーム」にご相談ください。

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目標管理シートとは

目標管理シートとは、「目標管理制度(MBO)」に基づき、成果や目標を文書で管理するためのシートです。

目標管理制度とは、米国の経営学者ピーター・F・ドラッカーが体系化した組織マネジメント手法で、MBO(ManagementbyObjectives)とも呼ばれます。

日本では1990年代後半から導入が進み、成果主義の広がりとともに多くの企業で活用されるようになりました。

目標管理シートを導入する4つのメリット

目標管理シートを導入すると、組織と個人の両方にプラスの変化が生まれます。本章では、導入によって得られる以下4つのメリットを詳しく解説します。

  • 現状の課題を客観視できる
  • 本人の目標が明確になる
  • 社員の評価がしやすくなる
  • モチベーションにつながる

まずは、なぜ目標管理シートが必要なのかを正しく理解しましょう。

現状の課題を客観視できる

目標管理シートには、社員自身が現状や課題を客観的に把握できる効果があります。目標を設定する前に現状を整理すると、自分の立ち位置が明確になるためです。

例えば、業務遂行のなかで感じている課題があれば、自分にどのようなスキルが不足しているのかを把握できます。また、目標管理シートを通じて上司や管理職も社員の課題を共有できるため、個々に適したフィードバックを行えます。

目標管理シートの活用によって、不足しているスキルや課題を明確にし、改善に向けた具体的な行動を考えやすくなるのがメリットです。

本人の目標が明確になる

目標管理シートを活用すると、曖昧さを排除した具体的な目標設定ができます。目標を設定する過程で、現状の立ち位置とゴールが明確になるためです。

一方で、現状を理解せずに目標を定めたり数値化せずに設定したりすると、何をするべきかが曖昧になり、目標達成の効果が下がる原因になります。

数値を設定すると途中で進捗を振り返る際に課題を再確認し、現状と照らし合わせながら調整可能です。

数値化を意識して目標を設定することで、より具体的なアクションプランにつなげられるでしょう。

社員の評価がしやすくなる

上司や管理職にとって、目標管理シートがあると社員を公平に評価しやすくなります。「目標を達成したか」「達成できていないか」が明確になり、結果や課題をもとに客観的な評価ができるためです。

また、評価基準が項目ごとに設定されているため、上司や管理職の感情に左右されにくく公平な評価が可能になります。

感情を排除した仕組みがあることで公平性が保たれ、社員にとっても納得感のある評価につながるのが目標管理シートのメリットです。

モチベーションにつながる

目標管理シートは、社員のモチベーション維持に役立ちます。目標が明確になると、達成に向けた日々の行動が取りやすくなるためです。

ただし、高すぎる目標ではなく、毎日のタスクレベルに細分化することが重要です。「いつまでにこれを達成する」などの長期的な目標だけでなく、日々の業務のなかで少しずつ取り組める内容を設定しましょう。

社員のモチベーションが維持されれば、目標達成に向けて前向きに業務に取り組めるようになります。また、高いモチベーションは業務の質の向上につながるため、目標管理シートの活用は組織全体の成長にも貢献するでしょう。

なお、人材育成のトレンド手法や、成果につなげるためのポイント・成功事例は下記の記事で紹介しています。目標設定の精度を高めたい方におすすめです。

人材育成のトレンド手法11選!成果につなげるポイントや成功事例まで解説

目標管理シートの効果を高める5つの項目

目標管理シートの効果を最大限に引き出すためには、記入する内容を具体的に定める必要があります。本章では、成果に直結する以下の5つの項目を詳しく解説します。

  • 目標設定
  • 達成計画
  • 達成期限
  • 評価基準
  • 評価欄

上記項目の役割を理解しておくと、曖昧さを排除した実践的なシートの作成が可能です。

目標設定

目標管理制度で重要なのは「個人の目標」です。目標管理制度では初めに設定した目標を前提として、その後の計画作りや評価方法などが決まります。

個人が達成したいと思っており、かつ会社や組織の方針に沿う内容の目標を設定しましょう。

また、目標にはさまざまな切り口があり、あえて絞って書かせるのも効果的です。

例えば、「営業担当として新規案件を獲得する」「新規事業企画者として新しいプランを立案する」など、1人で複数の役割を担うケースもあります。

このような場合、すべてを目標にするのも1つの方法ですが、最も優先すべき目標を決めて集中させるのも効果的です。

目標設定の季節、上司との面談で避けておきたいNGワードとは?

達成計画

目標を達成するためには、プロセスを明確にする「達成計画」の欄も欠かせません。

目標は数ヵ月や1年間など、一定の期間を区切って設定するのが一般的です。

期間内に確実に達成するには行きあたりばったりではなく、どのような計画で進めるのかを明確にする必要があります。

そのため、目標管理シートには達成までのスケジュールを整理できる計画欄も設けましょう。

達成期限

達成期限を設定すると、社員は目標に優先順位をつけて積極的に行動しやすくなります。

目標の達成期限は、一般的に以下の期間で設定されることが多いです。

  • 年度内
  • 四半期ごと
  • 月次
  • 特定のプロジェクトに基づく具体的な日付

期限を明確にすると、社員は目標達成に向けた計画を立てやすくなります。さらに、期限を意識することで目標への道筋がより具体的になり、モチベーションを維持しながら行動しやすくなるでしょう。

評価基準

目標達成のためには、評価基準も記載しておきましょう。評価基準は目標達成への動機付けになるだけでなく、後の評価手段としても重要な役割を果たします。

特に、数値目標を設定するのがポイントです。例えば「新規受注獲得件数」などの数値で測れる目標であれば、客観的に評価しやすくなります。また、数値目標の達成に向けて「何をするか」の行動目標の設定も重要です。

ただし「主体性を向上させる」などの抽象的な目標では、評価が曖昧になりやすくなります。そのため、以下のように具体的な評価方法を工夫する必要があります。

  • 所属組織の課題発見に自主的に取り組み、改善策を提案する
  • 提案内容を毎週月曜日にExcelでまとめて、上長に報告する

具体的な行動を設定すると、評価時に達成度を明確に判断しやすくなるでしょう。

評価欄

最後に、評価欄を用意しましょう。評価欄には、設定した評価基準に基づく項目を記載するだけでなく、具体的に評価すべきポイントも盛り込むと効果的です。

例えば、目標達成の評価には以下のような項目を加えます。

  • 目標数字の達成度
  • スケジュールの遵守
  • トラブル発生時の対応

上記のような項目を設定すると評価が明確になるだけでなく、日々の行動指針としても活用できます。

また、上司が自由にフィードバックを書ける「コメント欄」を設けておくと、より実践的なアドバイスが記録できるため成長につなげやすくなるでしょう。

なお、1on1のやり方や話すことがない時の工夫、面談との違いは下記の記事で解説しています。目標管理とあわせて、部下との対話を深めるヒントとしてご覧ください。

1on1とは上司と部下の対話の場!やり方や話すことがない時の工夫、面談との違いを解説

【職種別】目標管理シートの記載例

職種によって、追いかけるべき指標や目標の立て方は異なります。本章では、以下の職種別に具体的な記載例を紹介します。

  • 事務職
  • 営業職
  • 技術職
  • 看護職
  • 介護職
  • 企画職
  • 公務員

自身の業務に近い例を参考にして、オリジナルの目標を組み立ててみましょう。

事務職

事務職は、数値目標の設定が難しい職種ですが、業務効率化やミスの軽減を目標として設定できます。

事務職の目標管理シートの書き方例文
目標具体的な行動
・月間の事務ミスを3件以下まで減少・印刷コストを前年より10%削減・書類のデジタル化を10%向上・1日2回(午前・午後)各15分のダブルチェック時間を設定・印刷前のチェックを徹底し、ミスプリントを削減・書類の整理

事務職の目標管理シートでは、業務の特性に合った具体的な目標設定が重要です。

業務の効率化やミスの削減、資格取得など実現可能な目標を選ぶと、より成果につなげやすくなります。

営業職

営業職は、売上や新規顧客獲得数など日常的に数値を意識する機会が多いため、目標設定しやすい職種です。

通常の業務で伸ばしたい数値を目標に設定すると、具体的な行動につなげやすくなります。

営業職の目標管理シートの書き方例文
目標具体的な行動
・四半期の売上目標を前年同期比120%(600万円)達成・接客のポイントを意識して制約件数を10%以上アップ・新規顧客数を前年よりも5%以上増加・新規顧客開拓活動として毎日10件以上のテレアポを実施

営業職の目標管理シートでは数値を明確に設定し、具体的な行動計画を立てることが重要です。達成すべき数値を意識すると、より目標達成の確率を高められるでしょう。

技術職

技術職の場合は、業務効率化や品質管理などを目標に設定することが多いです。

技術職の目標管理シートの書き方例文
目標具体的な行動
・工程内不良を月間30件から15件以下に削減・1人で作業をこなせるよう、社内テストに合格・チーム内の連携を強化・1日3回以上、製造ライン品質チェックを実施・業務に関連する資格取得や、月に一度勉強会へ参加・週に一度ミーティングを開催し、進捗や課題を共有

技術職は、業務によって1人ではなくチームで取り組むこともあります。個人で達成可能な目標に加えて、人と協力して自己の成長につながる目標の設定がおすすめです。

看護職

看護職の業務内容やスキルは経験年数や役職によって異なるため、周りと比べずに自分の現状を把握して設定しましょう。

看護職の目標管理シートの書き方例文
目標具体的な行動
・転倒や転落のインシデントを月間4件から2件以下に削減・基本的な業務を時間内に終了・1年後までにチームリーダーに昇進・毎日2回以上の細やかな患者観察(午前・午後各30分)・毎日1時間マニュアルや業務中に学んだことをインプット・研修や勉強会へ月1回参加

目標管理シートを設定する前に「現在、何年目か」「できる業務の種類」を振り返るのがおすすめです。

勤務歴や状況に応じて自分の課題を見つけ、目標設定に取り入れるとよいでしょう。

総務職

総務職は、企業全体の事務作業や庶務など、他の部署と横断的に関わることが多い職種です。そのため、社内的な業務に関わる数値を目標設定することが多くなります。

総務職の目標管理シートの書き方例文
目標具体的な行動
・勤怠管理の不備を月間10件から3件以下に削減・社内の消耗品費用を前年比15%削減・福利厚生費用を前年比10%増加・毎日2回の勤怠状況確認(午前・午後各30分)・ペーパーレスが可能なものは電子化に移行・四半期末までに利用者数を調査し、不要な項目を整理

総務職は会社設備の維持管理に関わる業務が多いため、コスト削減や効率化を目標に設定すると、会社全体の経費削減に直結します。

介護職

介護職は成果を数値で表すことがむずかしいため、資格取得やスキル向上を軸に目標を設定します。具体的な行動目標として、利用者への対応の質向上やケア技術の習得を掲げることが重要です。

また、キャリア段階に応じて、新人は基礎スキルの習得を、中堅以上はチームのマネジメント力を意識した目標を立てるのがよいでしょう。

介護職の目標管理シートの書き方例文
目標具体的な行動
介護福祉士の資格取得を目指し、月1回の社内研修にすべて出席する利用者様一人ひとりのケアプランを深く理解し、食事介助時の声かけを丁寧に行う

日々の地道な取り組みを具体的なアクションとして記載すると、評価の納得感が高まります。

企画職

企画職は、企画の採用数や売上への貢献度など、数値目標を設定しやすい職種です。市場調査の実施回数や、商談のきっかけとなるリード獲得数など、具体的な行動計画が評価のポイントです。

また、個人の成果指標を追うだけでなく、組織全体の目標との連動を意識した目標設定が求められます。

企画職の目標管理シートの書き方例文
目標具体的な行動
新規事業案を3件提案し、年度内に1件の事業化承認を得るターゲット層への市場調査を計100名に実施し、分析結果に基づいた企画書を作成する

自分自身の企画が、会社の成長にどのように貢献するかを明確に意識して記入してください 。

公務員

公務員は定量目標が立てにくいため、業務改善や住民サービスの向上を軸にして目標を定めます。業務プロセスの効率化によるコスト削減など、行政特有の課題を目標に反映させるとよいでしょう。

作成時は「住民のために努力する」「自治体の発展に尽力する」などの抽象的な表現を避け、具体的な行動内容と達成期限を明確にするのが重要です。

公務員の目標管理シートの書き方例文
目標具体的な行動
窓口業務のデジタル化を推進し、平均待ち時間を昨年度より5分短縮させる部署内の全マニュアルを10月末までに更新し、事務ミスの発生率をゼロに保つ

誰にどのような価値を提供するのかを具体的にすると、実効性のある目標シートに仕上げられます。

【ポジション別】目標管理シートの記載例

立場や年次によっても、会社から期待される役割は変わります。本章では、以下のポジション別の記載例を解説します。

  • 新入社員
  • 中堅社員
  • 管理者

求められているステージを意識して、適切な目標を定めましょう。

新入社員

新入社員は業務の基礎やビジネスマナーを確実に習得し、仕事の型を定着させることが目標です。最初から高い目標を掲げるのではなく、達成しやすい具体的な項目から始めるとよいでしょう。

例えば、「電話応対の手順をマスターし、保留せずに一次対応を完結させる」と実務に即した目標を立てます。内容は上司と相談しながら、会社の方向性と自分のやるべきことを一致させることが大切です。

目標数は一つに絞り、主体性を引き出せるような設計して、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。

中堅社員

中堅社員は、プレイヤーとしての高い成果を出すことに加え、後輩の指導やチームへの貢献を目標に両立させる必要があります。

自分の仕事だけでなく、リーダーシップやマネジメントスキルの向上を目標に組み込むことが望ましいでしょう。

目標設定の例としては、「チームの売上目標達成のため、新人3名のOJT担当として毎月フィードバックを実施する」との項目が考えられます。

なお、中堅社員は自身のキャリアプランを踏まえ、専門性を深める道か管理職への道かを意識して設定する意識が重要です。

組織全体の成果を底上げする視点を持ち、自身の役割を広げていきましょう。

管理職

管理職は個人の成果ではなく、チームや部署全体の業績に直結する数値目標を設定することが求められます。部下の育成や職場環境の改善など、組織マネジメントに関する目標を主軸に据えるのが理想的です。

具体的には、「部署のコストを前年比15%削減する」との数値目標に加え、「部下の離職率を〇%以下に抑える」との人材管理の目標などを設定します。

経営方針を正しく理解し、部門の業績向上と人材育成を高いレベルで両立させる設計を行いましょう。組織全体の活力を最大化し、長期的な価値を生み出す責任を目標に反映させてください。

目標管理シートを作成するときの5つの注意点

せっかく作成した目標が形骸化しないよう、記入時には以下5つの注意点を意識しましょう。本章では、実行可能な目標にするためのチェックポイントを解説します。

  • 目標の設定は具体化されているか
  • 掲げる目標の数が適切か
  • 主体的な目標を設定できているか
  • 目標の難易度は適切か
  • 目標を達成させるために細分化できているか

上記の注意点を見直すことで、自分自身の行動を促す生きた目標になります。

目標の設定は具体化されているか

目標を設定する際は、曖昧ではなく具体的であるかを確認しましょう。目標が曖昧だと、社員自身も進捗管理や達成度の測定が難しくなるだけでなく、主観的な判断に左右されやすくなります。

特に、数値が設定されていない目標は、目的が不明確になりやすいため注意が必要です。また、数値がないと達成基準が人によって異なり、評価の公平性が損なわれるリスクもあります。

一方で、目標が具体化されていれば社員は行動しやすくなり、組織としても評価基準を一定に保ちやすくなります。

掲げる目標の数が適切か

目標の数が、社員にとって適切かどうかも確認しましょう。目標が多すぎると負担が増えて達成が難しくなり、結果的にパフォーマンスが低下する可能性があります。

そのため、目標は明確で具体的かつ少数に絞ることが重要です。結果、進捗確認もしやすくなるため、達成に向けた行動をスムーズに進められます。

目標の数は、多くても3〜5個がおすすめです。

主体的な目標を設定できているか

社員自らが、主体的に目標を設定しているかも確認しましょう。目標は社員本人が決めると、自ら考えて行動しやすくなり責任感も生まれます。

一方で、上司が必要以上に介入すると社員の主体性が損なわれ、目標設定の意義が薄れてしまうこともあります。もちろん、軌道修正のアドバイスは必要ですが、社員自身に考えさせることが大切です。

自ら目標を設定することで責任感が養われ、その延長で自主的な行動につながる効果も期待できます。
目標の難易度は適切か

設定した目標の難易度が、適切か確認しましょう。目標が高すぎると達成が難しくなり、モチベーションの低下につながる可能性があります。

特に、進捗状況を確認した際に「できていない自分」を意識すると、達成への意欲を維持するのが難しくなるでしょう。逆に簡単すぎる目標では、達成感が薄れて成長への意欲が下がるリスクもあります。

目標の難易度は、社員のレベルより少しだけ高く、努力すれば手が届く程度に設定するのが理想的です。
目標を達成させるために細分化できているか

目標達成に向けた行動が、細分化されているかを確認しましょう。細分化とは、目標や達成期限から逆算して具体的な計画を立てることです。

例えば「1ヵ月で達成する目標」を設定した場合、1週間ごとに具体的な行動計画を立てると進捗が可視化されます。結果、自己評価がしやすくなり、改善点の発見にもつながるでしょう。

目標を達成するためには、より詳細な行動計画まで立てることをおすすめします。

なお、人事マネージャーに必要な能力や仕事内容、年収相場は下記の記事で詳しく解説しています。効果的な目標管理をリードしたい管理職の方はぜひ参考にしてください。

人事マネージャーに必要な能力とは?仕事内容・年収相場も紹介

上司目線】目標管理シートで成果につなげる5つのポイント

目標管理シートを形骸化させず、組織の成果に直結させるためには、上司による適切な関与が欠かせません。単にシートを回収するだけでなく、部下の成長を促すための運用を心がけましょう。

本章では、評価者が押さえるべき以下5つのポイントを詳しく解説します。

  • 最適な目標設定を行う
  • 上司・部下間の認識を合わせる
  • 部下とのコミュニケーションを確立する
  • 適切な人事評価制度も整備する
  • 人事評価に役立つツールを導入する

上記のポイントを意識すると、部下の主体性を引き出し、チーム全体のパフォーマンスを最大化できます。

最適な目標設定を行う

まずは効果的な目標を設定しましょう。この目標は、個人の成長につながるような内容であり、なおかつそれが会社や部署の方針と合致している条件を満たせば理想的です。

また、目標レベルは本人の能力と比較して高すぎず低すぎず、楽には達成できないものの戦略的に努力すれば実現できるものが効果的でしょう。

ただし、こういった適切な目標を設定するのは個人では簡単ではありません。そこで、本人に任せるのではなくサポート役として上司が介入することが大切です。

目標設定の意味・コツを解説!目標が達成できない5つの原因とは?

上司・部下間の認識を合わせる

目標管理シートの内容は、上司と部下の間でよくコミュニケーションを取り、認識を一致させましょう。シートには目標やスケジュール、評価方法などさまざまな項目が含まれています。

認識にズレがあると、目標達成に向けて動き出した後で意見が食い違い、トラブルにつながる可能性があります。

上司と部下間のズレを防ぐには、目標や評価基準を可能な限りシンプルかつ具体的に記載するのが効果的です。

部下とのコミュニケーションを確立する

目標管理シートを効果的に活用するポイントは、上司と部下のコミュニケーションにあります。部下とのコミュニケーションは、目標設定時や達成までのプロセス、期間終了時の評価などあらゆる場面で欠かせません。

目標を達成するには、モチベーションの維持や直面する課題の克服など、さまざまな問題を乗り越える必要があります。そのため、上司はサポート役として部下の目標達成を支援し、定期的なコミュニケーションを確立させましょう。

例えば、目標達成までの期間中に月1回の進捗報告ミーティングを設けるなど、具体的なルールを決めるのが効果的です。

目標達成までの期間中も、コミュニケーションをこまめに取ることで、部下の成長を支援しましょう。

人事面談とは部下との1対1の面談!何を話すとよいか分からない上司の悩みを解決

適切な人事評価制度も整備する

人事評価制度の整備も重要です。

目標管理シートを導入する目的としては、単に目標を達成させるためよりも、自ら適切な目標設定をして継続的に努力できるような人物に成長させる側面もあります。

そのためには、成果目標の達成へ向けた行動目標を公平に評価する仕組みも欠かせません。


人材育成の観点からは、目標設定シートの活用と成長を促す人事評価制度の両立が効果的です。

人事評価制度とは組織内の評価制度!導入方法や評価シートの書き方・例文も紹介

人事評価に役立つツールを導入する

目標管理シートを効果的に運用するために、役立つツールを導入するのもおすすめです。

例えば、クラウド型の人事評価ツール「あしたのクラウド」は、人事データの見える化・効率化・データ活用を実現できます。3,000社以上で導入されており、自社の評価制度をそのまま反映できるカスタマイズ性の高さが特徴です。

また、評価制度の見直しを検討している企業にはアドバイスもしています。

「人事評価をより効果的に運用したい」とお考えであれば、一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。「あしたのクラウド」に関して詳しく知りたい方は、以下より資料ダウンロードができます。

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目標管理シートの形骸化を防ぐ3つのポイント

目標管理シートを単なる提出物にしないためには、運用の仕組みが欠かせません。本章では、効果を維持するための3つのポイントを解説します。

  • 定期的な進捗確認と中間評価を実施する
  • 1on1ミーティングで目標のすり合わせを行う
  • 組織目標と個人目標を連動させる

設定して終わりにせず、常に目標を意識できる環境を整えましょう。

定期的な進捗確認と中間評価を実施する

目標設定後に放置せず、定期的に進捗を確認する場を設ける必要があります。進捗確認の仕組みを制度化すると、目標への意識を途切れさせることなく維持できます。

中間評価では現在の達成状況を振り返り、必要に応じて目標や行動計画を柔軟に修正しましょう。周囲の環境や優先順位が変わったときに放置せず調整を行うことで、実効性のある運用を実現できます。

上司からの適切な軌道修正を受けると、期末の目標達成に向けた精度が高まるはずです。

1on1ミーティングで目標のすり合わせを行う

1on1ミーティングを通じて、上司と部下で目標の進捗や悩みをリアルタイムで共有してください。定期的な対話があれば、認識のズレを早期に防ぎ、部下の目標達成を適切なサポートが可能です。

また、1on1を目標管理と連動させると、形式的な面談に終わらない、実効性のある運用が可能になります。上司は部下の努力を細かくキャッチアップできるため、適切なフィードバックをタイムリーに行えます。

部下が一人で抱え込まず、チームとして目標に向き合える雰囲気作りが大切です。

組織目標と個人目標を連動させる

会社や部署全体の方針を個人の目標設定に反映させ、組織のベクトルを統一するのが大切です。

自身が達成すべき目標が、会社に対してどのように貢献しているかを実感できれば、業務の意義を強く感じられます。個人が自身の業務と組織へのつながりを実感できるよう、目標を設計しましょう。

また、トップダウンの目標だけでなく、ボトムアップの意見を組み合わせることで、納得感と実効性を高められます。個人の成長がダイレクトに会社の発展を支える、好循環な仕組みづくりを目指してください。

目標管理シートで人材育成を効率化したいなら「あしたのチーム」にご相談ください

目標管理シートは、個人の目標設定から評価までを可視化するためのツールです。

職種やポジションに応じた具体的な目標を設定し、中間評価や1on1を通じて定期的にフォローを行うことで、着実な成果につなげられます。

自分自身の市場価値を高め、組織への貢献を実感できるシート作りを心がけましょう。

なお、目標管理シートを活用して人材育成を効率化したいなら「あしたのチーム」にご相談ください。

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