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プロパーの対義語がベンダーとは限らない。言葉の意味とプロパーのメリット・デメリット

(画像=sefa ozel/iStock)

ビジネスシーンにおいて頻繁に使われる「プロパー」という言葉があります。

例えば「プロパー社員」といったときに、どのような社員を指すのか、あなたはわかりますか?この言葉にはさまざまな意味があり、言葉を使うシチュエーションによって何を示すのかが異なります。

言葉の意味を正しく理解し、同時にプロパー社員のあり方を正しく捉えることが経営視点で求められるのです。

この記事では「プロパー 」の言葉の意味と、企業におけるプロパー社員の存在や役割、メリットやデメリットについて解説します。

プロパーとは

プロパーは英語で「proper」と書き、「正規の・本来の」という意味があります。

ラテン語の「proprius」を語源として生まれた言葉であり、「自身の・独特の・特有の」という意味合いも持っています。プロパーの反対の意味を持つ言葉としては、「不適切な・非正規の・非公式の」といったものが挙げられます。

プロパーは「プロパー社員」という言葉の他にも、国際ブランドが発行するクレジットカード「プロパーカード」や、値下げをせずに定価で商品を販売する際の価格を示す「プロパー価格」、正規ルートで仕入れた商品のことを指す「プロパー商品」といった使われ方があります。

また、「プロパー融資」といった場合には、銀行が顧客に対して直接的に融資を行うことを指します。一般的な銀行融資では信用保証協会が融資に対する保証を行いますが、プロパー融資においては銀行が融資に対するリスクを負うことになります。

プロパー社員とは

ビジネスシーンでよく聞く「プロパー社員」という言葉を、英語の意味を踏まえて直訳すると、「正規の社員」になります。

それが何を示すのかは、会話をするシチュエーションによって異なります。
中にはプロパーの対義語が「ベンダー」であると思い込んでいる人もいますが、必ずしもそうではありません。

プロパー社員とは、大きく分けて「内部スタッフ」・「正社員」・「新卒採用で入社した社員」という3つの意味をもちます。以下、それぞれを解説していきます。

1.常駐業務委託などの外部スタッフ(ベンダー)に対する「内部スタッフ」

自社で雇用している「内部スタッフ」のことをプロパー社員と呼ぶことがあります。

取引先や関連企業から出向してきた常駐業務委託などの外部スタッフ(ベンダー)と区別するためにこの言葉が用いられるため、「内部スタッフ」には正社員だけでなく、中途採用社員・契約社員・派遣社員なども含まれます。

2.派遣社員・契約社員に対する「正社員」

新卒採用社員や中途採用社員といった自社の「正社員」を示す際に「プロパー社員」という言葉を使うことがあります。

このシチュエーションで「正社員」に対するのは、契約社員や派遣社員。つまり、正社員と非正規社員を区分する言葉としてプロパー社員という名称を用います。

3.中途入社した社員に対する「新卒採用で入社した社員」

プロパー社員という言葉の使用頻度として多いのが、新卒採用社員のことを指す使い方。つまり、新卒で入社をしてから、転職することなくその会社で勤務をしている正社員のことです。

中途採用社員と比較するときに使われ、この場合の「プロパー社員」には「帰属意識の高い社員」といった意味合いが含まれます。

ビジネスでは、日々さまざまな人たちとのやりとりが発生します。誰とどんな会話をしているのか、話す相手や内容に合わせてその言葉が示す意味を正しく把握し、齟齬や誤認が生まれないようにしましょう。

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プロパー社員のメリットとデメリット

プロパー社員が「正規の社員」を示す言葉であることを踏まえて、ここからは企業におけるプロパー社員の存在について考えていきましょう。新卒採用で入社したプロパー社員のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

メリット1:愛社精神が強い

プロパー社員は新卒採用で入社をしてから一筋でその組織で働いているので「愛社精神が強い」傾向にあるといえるでしょう。

社会人として一からその会社で教育を受けるため、「会社に育ててもらった」といった意識が湧きやすいのです。

また、長年勤めることによって昇給や昇進の機会もあり、ビジネスパーソンとして活躍する場を与えてもらっているといった意識も芽生えやすくなります。

福利厚生が充実していれば安心して働けるので、自然と愛社精神が育ち、プロパー社員は「会社のために貢献したい」といった思いが強くなる傾向があります。

メリット2:社風が定着・浸透する

プロパー社員の特徴として、「社風が浸透しやすい」という点があげられます。そして、社風が浸透しているプロパー社員は、経営理念や事業の方向性に対する理解もスムーズです。

こうしたプロパー 社員が会社にいると、経営者は組織をまとめやすくなるため、事業の成長にもプラスの効果がもたらされるのです。

メリット3:チームワークを生み出す

プロパー社員は社内の人間関係において、「チームワークを生み出す」傾向にあります。

同期で入社した社員がいた場合、ヨコのつながりに加えて、入社時から関わりのある上司や教育係の社員など、タテのつながりも維持できるでしょう。

日頃から団結力が養われやすい環境に身を置くことになるので、歴が長くなるごとに円滑なコミュニケーションをつくり出すことが期待できます。

ときには部署をまたいだ調整が必要な場面であっても、プロパー 社員がスムーズに交渉を進めてくれるということもあるでしょう。

デメリット1:視野が狭い

前述の通り、プロパー社員は自社の社風に染まりやすく、経営理念が浸透しやすいというメリットがある反面、視野が狭いといったデメリットもあります。

中途採用社員などと比べて1社の企業での勤務経験しかないため、考え方が固定化されやすい傾向にあるのです。新しい価値観や考え方に馴染みにくく、融通が利かないといった面も見られるでしょう。

そのため、社内研修などを通じて、柔軟な発想力を鍛えていく必要があります。さまざまな雇用形態の人材を自社に取り入れることによって、異なる考えも受け入れやすい環境を整えていくことが大切です。

デメリット2:企業の体質改善が進まない

プロパー社員は社内において、同僚や上司との結びつきが強いため、派閥を形成しやすいというデメリットもあります。

「自分が古株である」というプライドが、中途採用社員や派遣社員との間に壁を作ってしまうこともあります。

スタッフ同士のコミュニケーションに問題があると、組織としての力も弱まってしまうでしょう。

企業の体質改善を進めるためには、プロパー社員の心を解きほぐし、他のスタッフとの交流を活発化させる必要があります。

デメリット3:コストがかかる

プロパー社員は未経験者を社会人として一から育て上げることになるので、教育には多くのコストがかかります。

基本的なビジネスマナーから習得させるなど、中途採用社員と比べて、多大な時間と労力がかかってしまうでしょう。

また、業務に必要なスキルを身につけさせても、早期で離職してしまうと、それまでにかけた教育コストが無駄になってしまいます。

そして、給与面で優秀な中途採用社員と比較しても、年功序列といった仕組みで守られている場合、年収が高い傾向にあるのです。

プロパー社員も中途社員も平等に。人事評価に求められる課題

事業活動を円滑に進め、自社の経営課題を乗り越えていくためには、人事評価に関する取り組みを強化していく必要があるでしょう。

これからの企業経営においては、プロパー社員を特別扱いしてしまうのではなく、中途採用社員や非正規社員も平等に評価していく考え方が求められています。

消費者のニーズの変化や技術力の進歩、産業構造の転換など、常に市場が変化し続ける中で、企業としての強さを維持していくためには、人材を鍛えていくことが重要。

公平な評価基準により、自社に関わるすべての人材が意欲的に働ける環境を整えていくことは、結果的に企業としての生産性を高め、業績の向上にも直結します。

また、人事評価制度の見直しをする際は、経営陣や人事担当者だけでなく、現場の社員の声なども取り入れることで、実情に沿った最適な仕組みを構築することができるのです。

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