OKRのテンプレート導入方法と効果、サンプル、おすすめテンプレート3選

OKRにはいくつかテンプレートが公開されています。OKRを導入する際は、テンプレートを活用すると効率的なだけでなく、ありがちな間違いも防げるため便利です。

本記事では、OKRのテンプレートを活用するメリットや活用例、具体的なサンプルを紹介します。

OKRのテンプレートとは?

OKRとは、企業、部署、社員個人といった階層ごとに目標(Objectives)を設定し、目標を達成するための成果指標(Key Results)を定めるという目標管理の方法です。

目標だけを設定してその達成度合いを評価するのではなく、目標を達成するために必要な行動を成果指標としていくつか決めておいた上で着手するという特徴があります。

そのため、目標を達成するためには具体的に何をすべきなのかが指針として明示され、なおかつその成果指標がそのまま評価項目になるため人事評価方法もオープンになるという点がメリットです。

OKRを実施するためのテンプレートがあり、公開されているものもあります。OKRを導入する際はゼロからOKRの項目を組み立てていく方法もありますが、初めて実施する場合はテンプレートを活用することも効率的です。テンプレートの例は後に紹介します。

OKRテンプレート活用の効果、メリット

OKRテンプレートを活用するとさまざまな効果があります。

OKRを実施するにあたっては目標と成果指標を適切に設定することが大切ですが、テンプレートを活用すればこういった取り組みもスムーズです。ここではOKRのテンプレートを活用するメリットを紹介します。

1.正しく目標を設定できる

まず、適切な目標が設定できるようになります。
OKRの目標は、どのようなものでも良いわけではありません。

例えば、目標が簡単すぎるものであればチームや個人の潜在力を発揮させることができず、難しすぎるものであれば士気が削がれてしまう可能性があります。また、後で評価する場合に備えてなるべく定量的かつ明確に記述することが大切です。

このように、OKRで目標を設定する際はさまざまなポイントに注意しなければなりません。闇雲に目標を決めてしまうと効果が発揮できない可能性もありますが、テンプレートに沿って決めることで、こういった間違いを防ぐ効果があります。

2.全社共有が容易に

また、テンプレートがあれば全社的な共有が可能です。

OKRは、全社的、あるいは全事業部的といった大きな枠に導入して初めて効果を発揮します。これは、OKRが全社、チーム・部門、社員個人といった階層ごとに目標と成果指標を設定する方法であり、どこかの部署や個人だけが単独で導入すれば機能するわけではないからです。

そのためOKRを導入して運用する際は、なるべく企業全体あるいは事業部門全体で取り組む必要があります。

ただし、このようにOKRを広く導入する際、共通認識を構築したり共通の方法で統一を図ったりするのは簡単ではありません。そこで統一のテンプレートがあれば、部署間における認識の相違を防ぎ、共有もスムーズになるのです。

3.マネジメントの効率化

管理者や人事部門がマネジメントを効率化できるというメリットもあります。

OKRは全社的、全事業部的に導入するのが一般的ですが、部署や階層によって運用方法が異なればマネジメントは簡単ではありません。

部署によって運用方法が異なる場合、部署ごとのOKRの方法を正確に認識した上で人事評価やフィードバックを行わなければならず、管理者側の手間が増えたり、評価方法のブレが生じてしまったりする可能性もあるでしょう。

しかしテンプレートを活用すれば、こういった問題を防ぎ、マネジメントの品質やスピードを高める効果があります。

OKR導入の流れ

OKRを導入する際は、定番となる流れあります。テンプレートを使う場合でも、こういった手順を押さえておくことでさらに有効活用することが可能です。ここではOKRを導入する流れを解説します。

1.企業の目標と成果指標の設定

まずは企業の目標を設定します。企業目標は、企業の成果指標の土台になるだけでなく、部署レベルや個人レベルの目標と成果指標の基礎になる重要な項目です。企業組織として達成するべきゴールとして、優先度の高い目標を定めましょう。

企業目標が定まった後は、それを土台として成果指標を設定します。成果指標は、目標を達成するために必要となる行動です。目標が利益率なのであれば、コストの削減や売上高増加といった要素について設定していきます。

2.チーム・部門の目標と成果指標の設定

次に、チームや部門の目標を設定します。

OKRは全社的な目標を頂点としたピラミッド階層になっており、全社的な目標(Objectives)の下にそれを達成するために必要な成果指標(Key Result)があり、さらにその下にチーム・部門として達成するべき目標を設定するという構造です。

全社的な目標を達成するためには、そのチーム・部署として何をすべきなのかを洗い出しながら、会社全体として整合性が取れるような目標を設定しましょう。

また、チーム・部署としての目標を設定した後は、企業レベルと同じように成果指標を設定します。その組織として果たすべき要素を3〜4つ定めましょう。

3.個人の目標と成果指標の設定

そして、個人の目標を設定します。個人目標も、これまでと同様に企業やチーム・部署としての目標や成果指標をもとにして、それと関連付けて設定することが大切です。

個人目標は、社員の行動に直接的に結びつくという特徴があります。そのため、個人目標は、社員一人ひとりが自分のすべきことを定めて、リソースを集中させるための土台となる重要な要素です。

また、個人目標を設定した後は、成果指標を設定します。個々人が自分の役割を認識した上で、何をすべきなのかを具体的に定めましょう。

4.定期的な進捗管理・フィードバック

OKRの運用にあたっては、管理者や人事担当者が定期的に進捗状況を管理することが大切です。

OKRは目標管理の方法の1つですが、社員に目標を達成させたり、そのために日々士気を高めさせたりするためには、上司によるサポートが欠かせません。

目標を定めたからといって安心せずに、上司がその後の取り組み状況をチェックし、適切なフィードバックを与えたり、社員が悩みや問題を抱えていれば解決策を提示したりすることも、大切な施策のうちなのです。

OKRテンプレート活用例・サンプル

OKRを導入する際にテンプレートを活用する場合、活用方法を知っておくと導入がスムーズです。ここでは2つの活用例を紹介します。

1.活用例・サンプル①

EC事業を運営する企業が、飲食分野において1年以内にシェアを2%増やすケースを考えましょう。

この場合、企業の目標は「シェア2%増」となり、それを達成するための成果指標としては、認知率の増加、プロモーションの強化、購入率の増加などが考えられます。

次はチーム・部門の目標です。例えばマーケティング部門であれば、「認知率を10%アップさせる」といった目標が考えられます。

そのための成果指標として、プロモーション頻度の向上、メディアミックスの実施、広告の新企画を3つ実行するといったものがあるでしょう。

そして、個人の目標を設定します。個人としては、「ECサービスの利用者数を5%増やす」といった目標が考えられるでしょう。

成果指標として挙げられるのは、リピーター向けクーポンの提案、インターネット広告の最適化、ユーザー利用率の分析といったものなどです。

企業の目標(O)
シェアを2%増やす

企業の成果指標(KR)
認知率の増加
プロモーションの強化
購入率の増加

チームの目標(O)
認知率を10%アップ

チームの成果指標(KR)
プロモーション頻度の向上
メディアミックスの実施
広告の新企画を3つ実行する

個人の目標(O)
ECサービスの利用者数を5%増やす

個人の成果指標(KR)
リピーター向けクーポンの提案
インターネット広告の最適化
ユーザー利用率の分析

2.活用例・サンプル②

次は、毎年新卒採用を行なっている企業が、前年比10名多く採用するケースを考えましょう。

この場合、企業の目標は「新卒採用人数10名増加」です。成果指標としては、自社への認知率のアップ、応募者数アップ、内定辞退率の低下などがあります。

次はチーム・部門の目標です。採用チームであれば、「認知者数10%アップ」という目標が考えられます。成果指標としては採用エリア拡大、説明会の回数アップ、インターネットによるプロモーションの実施などがあるでしょう。

そして、個人の目標としては、「ホームページ内の採用ページの拡充」といった目標が考えられます。成果指標として挙げられるのは、採用コンテンツの拡充、就活生の動向調査、SNSとの連携強化などです。

企業の目標(O)
新卒採用人数10名増加

企業の成果指標(KR)
自社への認知率のアップ
応募者数アップ
内定辞退率の低下

チームの目標(O)
認知者数を10%アップ

チームの成果指標(KR)
採用エリア拡大
説明会の回数アップ
インターネットによるプロモーションの実施

個人の目標(O)
ホームページ内の採用ページの拡充

個人の成果指標(KR)
採用コンテンツの拡充
就活生の動向調査
SNSとの連携強化

OKRテンプレートおすすめ3選

OKRはさまざまなテンプレートが公開されています。ここではおすすめのものを3つ紹介します。

1.Googleスプレッドシート

Googleは、「OKR(目標と成果指標)スプレッドシート」を公開し、ダウンロード形式で無料提供しています。スプレッドシートの項目は、目標と成果指標、そしてスコアの3つというシンプルな作りです。記入例も用意されているので、スムーズに活用できます。

2.ATLASSIAN

企業向けソフトウエア開発会社のATLASSIAN社も「OKR テンプレート」を提供しています。テンプレートには、目標、成果指標、権限者、スコア、ステータスなどの項目が記されている作りです。テンプレートを活用するためには申し込みが必要で、少人数向けのフリープランも用意されています。

3.Trello

先述のATLASSIAN社は「Trello」というプロジェクト管理ツールも提供しており、その中の1つとして「OKRs」というOKR共有機能があります。この機能は、目標と成果指標、そして達成のための取り組みを入力することができ、視覚的に見やすい作りです。利用にあたってはアカウントを作成する必要があります。

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