【2024年版】OKR管理ツール14選を徹底比較|選定ポイントと導入効果

OKRは効果的な目標管理方法の1つですが、導入する際には管理ツールがあればスムーズです。目標管理ツールにはさまざまな種類や機能があり、自社に合うものを選ぶためにはいくつかのポイントを意識する必要があります。また、導入にあたってはその効果も検討しておきたいものです。

本記事では、OKRツールを導入するメリットや選び方、ツールの具体例を紹介します。

OKR管理ツールとは?

OKRとは、組織において目標(Objectives)を設定し、目標を達成するために必要な成果指標(Key Results)を決めるという目標管理法です。目標とその達成度だけを評価する方法とは異なり、目標を達成するために必要な成果指標をあらかじめ設定した上で、具体的な行動指針を明示する点が特徴といえます。

OKRの導入や運用にあたっては、専用の管理ツールを活用すると便利です。ツールにはOKRのテンプレートやチーム内での共有機能など豊富な機能が搭載されているものもあります。具体例なメリットや選定ポイントについては後述します。

OKR管理ツールの主な機能

それではOKR管理ツールにはどのような機能があるでしょうか。OKRツールの主な機能は下記の通りです。

主要な機能詳細
OKR作成支援テンプレートの提供などによりOKRの作成を支援する
OKRツリー個人・組織の目標をツリー状でつないでOKRの全体像を把握できる
進捗管理設定した目標に対しての進捗状況を共有できる
議事録の管理1on1などの内容について議事録メモを共有できる
各種ツールとの連携各種他に必要なツールと連携できる

OKR管理ツールには上記のようなOKRのマネジメントをメインとしたツールから、上記の機能に加えて人事評価、人事戦略などに活かせるさまざまな機能を持ったシステムがあります。企業は自社の状況や目的に合わせて適切なサービスを選択しましょう。

OKRツールの導入効果、メリット

OKRツールの導入を検討する際は、効果について知っておくことが大切です。ここではOKRツールを導入するメリットを紹介します。

1.目標の全社共有

目標を全社的に共有できることはメリットです。特にクラウド型のツールであれば、基本的に端末さえあれば誰でもどこからでもアクセスすることができます。
そのため、全社的な目標と成果指標はどのようなものであったか確認したい時も簡単にチェックできますし、どのチーム・部門がどのような目標を設定しておりどのような成果指標に取り組んでいるのかを確認することも可能です。

2.進捗状況の可視化

進捗状況の見える化も可能になります。OKRの運用においては、どの組織や個人がどのような目標・成果指標を掲げているかを把握するだけでなく、その進捗状況や達成状況を知ることも大切です。
特に経営者や管理者といった業績に責任を持つ立場の人物が、組織の進捗状況を知りたい時、可視化が進んでいなければ部下からの報告を待ったり個別に問い合わせしたりしなければならず負担が増加してしまいます。
しかし管理ツールによって進捗状況が共有されればそういった手間はかかりません。

3.コミュニケーションの円滑化

また、コミュニケーションの円滑化にも貢献します。
目標管理は組織や個人に指針を示すもので業績評価の土台にもなる重要な取り組みですが、実際には日々の通常業務で忙殺されてしまい、目標管理にまで手が回らないという組織も少なくありません。
これでは上司と部下とのやり取りも減ってしまい、管理が行き届かない可能性があります。
しかし管理ツールがあれば、ツールを通してコミュニケーションが生まれ、目標管理の手間も減ることでやり取りがスムーズになるのです。

4.高い投資対効果

管理ツールは、結果的に投資対効果が高くなることがあります。
目標管理を実施するにあたって、ツールに一切頼らないのであれば、目標管理や社員のフォローを行うために管理者の負担が増加することは避けられません。そのため、一定の管理者数を確保しておかなければ目標管理ができない事態になり、人件費が増える原因になってしまいます。
一方、管理ツールを導入すればツールの利用料金はかかりますが、管理者の業務を効率化することで結果的には費用を抑えられる可能性があるのです。

5.業務の効率化

業務効率化にも役立ちます。
特にクラウド型であれば、アクセスがしやすくなるだけでなく、書類を扱う必要がないためこれまでのような紙を扱う手間がかかりません。これは、紙の紛失や流出を避けられるため、セキュリティの点でも優れています。
また、紙と比べてデータとして蓄積しやすいため、情報の管理も大幅に効率化させられるのです。

OKR管理ツールの選定ポイント

OKRの管理ツールにはさまざまな種類がありますが、自社の評価体系に合ったものを選ぶことが大切です。ここでは管理ツールを選定する際のポイントを紹介します。

1.カスタマイズが可能か

カスタマイズ性は重要な要素です。管理ツールによっては、決まり切ったパターンでしか使用することができず、カスタマイズが効かない種類もあります。あるいは、カスタマイズは可能であるものの、時間がかかったり、メンテナンス費用がかかったりするタイプがあるのも事実です。

せっかくOKRの運用のために管理ツールを導入しても、自社に合う機能を実現できなければ効果は半減してしまうでしょう。ツールを選定する際は、現状の目標管理や評価制度の方法に沿った形でカスタマイズできるのかどうか、あらかじめ確かめることが大切です。

2.操作が簡単か

操作が簡単なものを選ぶことも重要です。
管理ツールは、OKRを実施する全ての人が利用することになります。ツールに詳しい一部の管理者や担当者にとって使いやすいからという理由だけでツールを選んでしまうと「ツールの使い方が分からないので操作できない」という社員が現れたり、担当者への問い合わせが殺到してしまったりする可能性も考えられるのです。
そのため、管理ツールは一部の詳しい人が操作しやすいものでなく、導入してから使う可能性がある人に配慮して誰でも操作しやすいものを選ぶ方が、結果的に業務負担を減らすことが期待できます。

3.サポートは充実しているか

サポートの充実度もチェックしましょう。
管理ツールの導入後は、操作方法への質問やカスタマイズについての相談、不具合などに対する問い合わせなど、さまざまな疑問や相談事が生じることがあります。サポート体制が充実していれば迅速に対応してもらうことが可能ですが、問い合わせ窓口が用意されていなかったり対応時間などが限られていたりすると、肝心な時に困ってしまうことにもなりかねません。あらかじめサポート体制の充実度は確かめておく必要があります。

4.他のツールとの連携が可能か

他のツールと連携できるかどうかも確かめておきましょう。
OKRのような目標管理はただ決められた項目を埋めていけば十分というものではなく、他にもチャット機能など付随機能をつけることでより便利になる可能性もあります。ただし、他のツールとの連携ができなかったり、自社が使用しているツールが連携の対象外であったりすると、運用には不便です。管理ツールを選ぶ際は、どのようなツールと連携できるのかあらかじめチェックすることで、運用がスムーズになります。

OKR管理ツール14選

OKRの管理ツールを導入する際は、いくつかのツールを比較することが大切です。ここでは主な14の管理ツールを紹介します。

あしたのクラウド

あしたのクラウドはあしたのチームが提供するOKR・目標管理のみならず人事評価も運用できる管理ツールです。AIによる目標添削機能付きで目標設定時の工数削減を図ることができ、評価者モニタリング機能という他社にはない特徴があります。

現状の人事評価制度でも運用可能ですが、人事評価制度の見直しを図りたい方は長年のノウハウを持つコンサルタントに人事評価構築・運用の支援を依頼できる点もポイントです。

料金:要お問い合わせ

WAKUAS

WAKUASはAgileHR社が提供するOKRをベースとした1on1実施に特徴のある目標管理ツールです。部門を超えた担当者間でのOKR共有、毎日の振り返り機能を有しており、他者へフィードバックリクエストを出すことで、チーム全体で応援し合うことがきます。自社が必要とする機能に合わせて、3つのプランから選べます。

料金:コースにより初期費用50,000円、月額25,000円/~50名から

HiManager

HiManagerはハイマネージャー社が提供するマネジメントサービスです。評価方法をカスタマイズ可能で、OKRツリーによる目標の可視化、達成度合いの報告、集計・分析、1on1の議事録などの機能を有しています。各自で管理されていた1on1の実施情報が可視化されることで、社内全体でOKRの達成に向けて役立てることができます。

料金:コースにより月額1,500円/1あたり(最低ご契約金額は30,000円/月)から

HRBrain

HRBrainはHRBrain社が提供する人事評価、労務管理、タレントマネジメントなどが一元化したクラウドシステムです。
組織診断サーベイという機能が特徴的で、他者との比較、離職予兆、期待・実感のギャップなどの分析ができます。また、蓄積された人材データから抽出された組織分析を基に人事の意思決定をサポート。OKRに特化しているというよりも、人事に関する自社に必要な機能を選択できるサービスです。

料金:要お問い合わせ

Co:TEAM

Co:TEAMはO: 社による納得感のある評価につなげるためのパフォーマンス・マネジメントツールです。目標管理、人事評価、リアルタイムなフィードバックなどの機能を提供します。また、組織の目的にあった1on1ミーティングの実施を可能にし、チャットツールと連携してメンバー同士を称賛できる機能を有しています。

料金:要お問い合わせ

GooooN

GooooNはビジネスネットコーポレーション社が提供するシンプルで使いやすい点が特徴の人事評価システムです。目標管理、人事評価、人材プロフィール照会などの機能の他に、自身のキャリアプランについて上司のみならず、上司を通さず人事部に直行で申告することができる機能があります。導入時の設定の負担がなく、契約後最短1週間で導入可能です。

料金:プランにより月額15,000〜

HRMOSタレントマネジメント

HRMOSタレントマネジメントはビズリーチ社が提供する人事と経営をデータでつなぐ人材活用システムです。従業員データベース、人材検索、組織図管理、評価、360度フィードバック、1on1レポート、組織診断サーベイなど包括的なサービスに特徴があります。タレントマネジメントを重視したOKRの実施に有効的なツールでしょう。サービスには2つのプランがあります。

料金:要問い合せ

Wistant

Wistantはフルート社が提供する組織で働く人のパフォーマンスを最大化するマネジメント実行支援ツールです。ブラックボックス化しやすい組織のマネジメントの状態を、6項目のスコアで可視化。1on1、目標設定・管理、フィードバック・評価など一人ひとりに寄り添ったマネジメントをサポートし、パフォーマンスの向上をはかります。
サービスは2つのプランから選べます。

料金:プランにより月額700円/1人から

タレントパレット

タレントパレットはプラスアルファ・コンサルティング社が提供する人事に必要な機能が包括的に搭載されたタレントマネジメントシステムです。OKRの活用だけでなく人材データ分析、人材の最適配置、人材の見える化など人材の把握に長けている特徴があり、組織の人事戦略に役立てられます。初期費用と月額費用での料金形態です。

料金:要問い合せ

One人事[タレントマネジメント]

One人事[タレントマネジメント]はOne人事社が提供するタレントマネジメントシステムです。MBO・OKRなど目標管理に役立つテンプレートが用意されており、個人と組織の目標を一括管理できます。目標管理のみならず、タレントマネジメントに必要とされる機能を備えており、人事評価システムとして包括的に使用できます。
初期費用と月額費用での料金形態です。
料金:要問い合せ

Goalous

Goalous(ゴーラス)は、Colorkrew社が提供するコミュニケーション型目標管理ツールです。同社はOKRの考え方をベースにして、目標(Goal)、主な成果(Key Result)、アクション(Action)によって構成される「GKA」を提唱しており、ツールによって実現できるようになっています。視覚的に目標の進捗が把握できる点が特徴的で、社内SNS機能で気軽に情報をやりとりできます。また、翻訳機能を有しており、グローバルなチームでも利用可能です。

料金:初期費用は要お問い合わせ、基本利用料金30,000円/月~

BetterWorks

BetterWorks(ベターワークス)は、 Betterworks Systems社が提供するパフォーマンス管理ツールです。組織全体の優先的目標をベースに、従業員全体の目標進捗を追跡する機能で、部門を超えたコラボレーションを促進します。
また、リアルタイムなフィードバック機能の他、従業員からの意見を収集し行動計画を策定することでエクスペリエンス・エンゲージメント向上を図れ、1on1 の管理・促進する機能も有します。。

料金:要お問い合わせ

Workboard

WorkBoardは、WorkBoard社が提供する戦略実行と生産性向上をサポートするOKRに対応したプラットフォームです。OKR の調整の簡素化、ディスカッショントピックを含むスマートスコアカードの生成、会議・報告の負荷の軽減、進捗状況やリスクに関する役員へのブリーフィング自動化が図れます。また、GenAIと組み合わせることで、戦略立案・実行業務を効率化し、実行力を向上させます。

料金:要お問い合わせ

Weekdone

Weekdoneは、Weekdone社が提供するOKR専用管理ツールです。OKRを使用した目標設定やチェック、毎週の進捗報告、タスクの追跡、継続的なパフォーマンスの管理が可能です。自動化された週次ステータスレポート配信の機能もあります。

料金:要お問い合わせ

OKR管理ツールを活用して組織力をアップしよう

OKR管理ツールは、個人・組織の目標を結び付け、個人のパフォーマンスを向上させながら組織全体での目標達成を図れるツールです。ツールの選択には、自社の人事戦略に沿った評価体系に合う商品を選択することが重要となります。

まずは、人事戦略のプロであるコンサルタントに意見を聞きながら、設計を考えることも一手でしょう。

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