決済とは?決済手段の種類やキャッシュレス決済の意義を簡単に解説

本記事では、決済をしっかり理解したいと思っている方に向けて、決済とは何か、前払い・即払い・後払いの違い、現金払いや掛取引など決済手段の種類、キャッシュレス決済の意義や主な種類などについて解説します。これらの知識を知っておけば、日々の業務や決済インフラの見直しなどに役立てられるようになるでしょう。

決済とは?

決済とは、買い手が代金を支払い、売買取引を成立させることです。一般的には「支払いを済ませる」という意味で使われます。何を持って支払うかは取引条件によって異なり、現金や小切手、電子マネーなどいろいろな手段があります。

「決済」と「決裁」の違い

ビジネスシーンでは、「決済」と「決裁」のどちらを使うべきか、悩む場面があるかもしれません。迷ったときは「済(済ます)」と「裁(裁く)」の違いで考えるとわかりやすいでしょう。

決済は、売買取引を「済ませる」から、決済と書きます。したがって、「クレジット決済でお願いします」「日本ではキャッシュレス決済が普及していない」のように使います。

一方、決裁は、上位の権限を持つ人(上司、経営者など)が、下位の者(部下など)が提出した案の可否を判断することです。可否を判断する行為を「裁く」「裁量」と考えれば、決裁の使い方を迷うことはないでしょう。例えば「稟議を決裁する」「部長の決裁をもらう」などと使います。

決済のタイミングによる分類

決済の種類を決済タイミングで分類すると「前払い」「即払い」「後払い」の3つです。それぞれの概要を買い手・売り手側のメリット・デメリットを交えて解説します。

前払い

前払いとは、商品を受け取る前に決済する方法です。主に高額商品や通販商品などの決済に用いられます。

 メリットデメリット
買い手側銀行振り込み、コンビニ払いなど、クレジットカード以外の方法があることが多い決済後に商品が届かないリスクがある
売り手側未払いリスクを予防できる購入意欲を下げてしまう可能性がある

即払い

即払いとは、商品・サービスの提供と引き換えに決済する方法です。主に実店舗での現金払いで即払いが用いられます。また、代引き(代金引換)も即払いの一種です。

 メリットデメリット
買い手側商品を見て決済できる現金・預金がないと決済できない
売り手側即現金化できる決済回数が多いと手間がかかる

後払い

後払いとは、商品・サービスの提供を受けた後に決済する方法です。例えば商品に同梱されたコンビニ払込票で決済するのは、後払いのひとつです。クレジットカードのように決済日に決済される方法も後払いに分類されます。

 メリットデメリット
買い手側手元に現金・預金がなくても決済できる予算管理しにくい(使い過ぎてしまう)
売り手側まとめて決済できる未払いリスクがある

決済手段の種類

ここでは、現金・小切手・掛け取引など決済手段の種類を解説します。これらの知識は経費精算や売り上げ管理、会計など、さまざまなビジネスシーンで役立ちます。

シンプルな現金払い

紙幣や硬貨を使って支払う方法です。現金払いはクレジットカードをつくったり、電子マネー用のアプリを設定したりするなど複雑な手順がないため、幅広く用いられています。

匿名性があること、不正決済がしにくいことなどから、日本では現金払いを好む人が多くいます。経済産業省の2021年の調査によれば、現金による支払いの割合は、一般消費者の商品購入において67.5%でした。

出典:2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省

現金の代用となる小切手・手形

現金の代わりに小切手や手形を取引相手に渡す方法です。大金を持ち運ばなくてよいことや、数え間違いの心配がないなどの理由から、主に企業間取引で用いられています。

小切手とは、金額を支払うことを約束する証券です。買い手は銀行に預金して小切手手帖をつくり、小切手を売り手に渡します。手形は小切手と似ていますが、取引時に預金がなくても渡せる点と、支払期限にならないと取引相手が現金化できない点が違います。

企業間取引で一般的な掛取引

掛取引(かけとりひき)とは、月末締めや翌月末払いなど、取引から一定期間後にまとめて決済する方法です。信用取引や、いわゆる「ツケ」とも呼ばれる決済方法です。

掛取引は主に企業間取引で使われます。企業間では月に何度も取引が発生するケースが多く、都度払いすると手間がかかってしまいかねません。そこで互いの信頼のもとに掛取引を行います。

近年急速に広まったキャッシュレス決済

経済産業省の定義によると、キャッシュレス決済とは以下を指します。

お札や小銭などの現金を使用せずにお金を払うこと

キャッシュレス決済の“いろは”|経済産業省

つまり、クレジットカードやデビットカード、電子マネーなどの決済方法を指します。個々のキャッシュレス決済の方法については、後ほど詳しく説明します。

キャッシュレス決済は急速に活用シーンが広がってきました。例えば、スーパーやコンビニなどで電子マネーを使う人が増えていますし、交通機関ではほとんどの人がキャッシュレス決済です。また、銀行口座への振り込みではなく電子マネーで給与を支払う「デジタル給与払い」も、2023年4月に解禁されました。

急速に進むキャッシュレス決済の意義

先にキャッシュレス決済が急速に広がっていると述べました。ではなぜ、キャッシュレス決済を選ぶ消費者や企業が増えているのでしょうか。

キャッシュレス決済の意義は、「紙幣や貨幣などの物理的な制約から解放された商取引を実現できる」と要約できます。例えば、多額の現金を財布に入れておく必要がなくなりますし、お会計もスピーディーです。また、インターネットを使えば世界中どこでも、即座に取引を完了できるようになります。

ビジネスの観点からみてもキャッシュレス決済に対応するメリットがあります。例えば、飲食店や小売店ならば、現金払いだけでなくキャッシュレス決済に対応したほうが集客しやすくなります。また、取引データの記録、分析が容易になるため、経理業務の効率化やマーケティングへの応用などが可能です。

キャッシュレス決済の種類

一口にキャッシュレス決済といっても、さまざまな方法があります。顧客が求めるキャッシュレス決済を推測したり、会計業務や顧客管理を効率化したりするには、それぞれの特徴を知っておくことが必要です。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、日本で最も主流のキャッシュレス決済です。カード会社が一時的に支払いを立て替え、決済日に1カ月分の利用料金をまとめて支払う後払い方式です。このため、クレジットカードをつくるには、返済能力や社会的な信用をチェックする与信審査があります。

クレジットカード決済では、一括払い、分割払い、リボ払いなど多彩な決済方法を選べるのが特徴です。また、クレジットカードによっては、利用金額に応じてポイントが貯まります。

デビットカード決済

デビットカード決済は、自分の口座がある銀行でつくれる決済用のカードです。デビットカード決済は、決裁のタイミングで預金口座から引き落とされる即払い方式です。自分のお金を引き出す方式ですので、与信審査は必要ありません。

デビットカードはクレジットカードと似ていますが、分割払いやリボ払いによる後払いはありません。また、口座の残高より高額の買い物もできません。

バーコード・QRコード決済

バーコード・QRコード決済は、スマートフォン決済とも呼ばれる決済方法です。具体的には、PayPay、LINE Pay、楽天ペイなどのサービスがあります。

スマートフォンのアプリを自分でインストールしなければならないため、利用ハードルがやや高い面があります。

電子マネー決済

電子マネー決済とは、カードやスマートフォンに金額をチャージする方法です。具体的にはSuica、WAON、nanacoなどです。

電子マネーのなかでクレジットカードに紐付けるなどして後払い可能なタイプは、「ポストペイ式」と呼ばれています。ポストペイ式の電子マネーは、事前に金額をチャージする「プリペイド型」としても使えるのが一般的です。

プリペイドカード決済

プリペイドカード決済は、事前に電子マネーをチャージしたカードや、スマートフォンのアプリで決済する方法です。例えばLINE Payカード、dカードプリペイドなどがあります。

プリペイドカード決済は、都度チャージしなければならないのがデメリットですが、不正利用されたとしても被害を限定できます。

顧客に有益な決済方法を選ぼう

一口に決済といっても、決済タイミングによる分類や、決済手段によって方法は分かれます。また、急速に普及が進むキャッシュレス決済においても、クレジットカード決済、電子マネー決済など多くの方法があります。

このため、商品・サービスを提供する企業としては、顧客の利便性を考えて決済方法を用意したほうがよいでしょう。また、現金払い、小切手払いなどをキャッシュレス決済に移行すれば、業務の効率化や決済データを活用したマーケティングなどを実現できます。

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