
昨今話題のリスクマネジメントですが、その意味や手法を正しく説明できる人は少ないでしょう。この記事では、リスクマネジメントの意味や意義、手法について具体例を挙げて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
なお、労働条件通知書の基本内容や作成時の注意点については、下記の記事で解説しています。雇用契約書との違いもあわせて確認しておくと安心です。
目次
リスクマネジメントとは
リスクマネジメントとは、企業経営上起こり得るリスクを適切に管理することです。
グローバル化が進む現代では起こるリスクは様々ですが、一般的なリスクマネジメントでは経営者、財務部門、株主、取引先などリスクを被る対象別にリスクを分別し、それぞれを分析・管理していきます。
自然災害や人的災害、契約先とのトラブルなど考えられるリスクは数えきれないほどありますが、リスクを分析し適切な対処法を用意しておけば、起こる被害を最小限に食い止められます。
なお、企業に必要なリスクマネジメントの考え方や、最新の動向については、下記の記事で解説しています。リスク対策の基礎理解に役立ててください。
企業におけるリスクマネジメント の意義
規模の小さい企業においても、リスクマネジメントは必須です。
企業におけるリスクと言っても、その内容・規模はそれぞれ異なります。
「起こるかどうか分からないリスクを分析するより、今やっている実務に集中すべき」と考える人もいるかもしれません。
しかし、IT技術の進歩やグローバル化により、現在企業が抱えるリスクは多様化しています。そのため、今まで想定できなかった事態が起こる可能性は高まっていると言えます。
例えば、取引先の周辺で起こるテロや紛争、環境問題に対する各国の規制など、一企業の努力だけでは避けられない事態も考えられます。
会社を存続させていくため、リスクの分析と管理は非常に重要です。
経営者として、また人事担当として、以下で紹介する手法に沿い、リスクに対する適切な対処法を考えていきましょう。
なお、労務担当者の仕事内容や必要なスキル、やりがいについては、下記の記事で紹介しています。人事・労務体制の構築にお役立てください。
リスクマネジメントの手法 ・プロセスとは
リスクが多様化する現代、会社存続にはリスクマネジメントが必須です。
しかし「リスク管理」と言っても具体的に何をすればいいか分からない人も多いでしょう。ここからはリスクマネジメントの3つのステップを説明しますので、今後の経営に役立ててください。
リスクを発見する
リスクが見つからないことには、リスクマネジメントが始まりません。
まずはリスクによって不利益を被る対象別にリスクをリストアップし、自社が抱えるリスクは何かをリスクマネジメントに関わる社員全員に共有しましょう。
リスクがなかなか思いつかない時は、ブレインストーミング法 (意見を否定せず、質より量を重視してアイデアを出し合う方法)を使い、様々な角度からリスクを洗い出しましょう。
リスクの分析を行う
重大なリスクが見つかれば、次はそれを分析していきましょう。
リスク分析の基本は、「リスクが起こる原因」「リスクがもたらす被害の想定」にあります。
リスクがどんな時、どんな原因で起き、そしてどれくらいの被害をもたらすのか、可能であればデータを参照しながら具体的に考えていきましょう。
ここで意識すべきは、リスクにより被害を受ける対象です。
例えば「大きな地震が起きる」というリスクを分析する場合、大切なのは「会社や取引先がどんな被害を受け、どれだけ売上に影響が出るか」ということです。
リスクへの対策を考える
リスクマネジメントにおいて最も大切なのが、リスクへの対策を行うことです。リスクを分析した後、「被害を最小にするにはどう行動すればよいか」、また「リスクをなくすために今どんなことをすべきか」考えましょう。
リスク自体をなくすことができればベストですが、自然災害や紛争など、どうしても防げないリスクは存在します。そのようなリスクに対しては被害が最小になるよう、日頃からマニュアル作りなどを行い、リスクが実際に起こったときの対処法を社員全員で共有しておきましょう。
なお、ストレスチェック制度に関する企業の対応や実施方法については、下記の記事で詳しく解説しています。メンタルヘルス対策の推進にご活用ください。
リスクマネジメントを成功させるには
リスクマネジメントを進めるためには、まずリスクの分析と管理の重要性について、社員全員が理解する必要があります。
スムーズにリスク管理を行うために社内の勉強会などを活用し、リスクマネジメントの必要性を社員に説明しましょう。また、リスクマネジメントを担当する部署やチームを新設すれば、社員の意識も変わっていくはずです。
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