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職場のチームワークに大切なこと、効果やチーム強化のポイントを解説

チームワークを象徴する言葉として「One for all, All for one」という言葉が広く知られています。

フランスの小説「三銃士(アレクサンドル・デュマ作)」の中で銃士たちの連帯を示す誓いの言葉として使われている他、ラグビー精神として語り継がれており、チームで勝利を目指す点が共通しています。

ビジネスでは、人材の多様性を尊重しながら組織的にミッションを全うする仕組みとして、チームワークが重要視されています。

ここでは、ビジネスにおいてチームワークが重要視される理由や、職場でのチームワークを強固にしていくために大切なポイントについて解説していきます。

チームワークとは?

チームワークは、メンバーが持つ能力を結集させて共通目標の達成を目指す協同作業です。ビジネスでは他のメンバーや部署と連携して、担当者レベルで達成困難な大きなミッションを成功に導く意義を持ちます。メンバー同士が弱点を補い、強みを高め合うことで組織力の強化を目指せるのが特徴です。

働き方改革に伴う時間外労働の総量規制や年次有給休暇の取得義務化も、チームワークの重要性を高めています。業務を円滑に遂行するためには、情報共有や個人レベルでのスキル向上が必要不可欠だからです。

マルチスキル化を推進するなど、他のメンバーと連携できる体制を確立することで、メンバー間の信頼関係と企業の組織力を同時に高めていけるでしょう。withコロナ時代に即したBCP対策にも有効です。

「グループ」とチームの違い

複数の人が集まって物事に取り組む点では「グループ」と「チーム」の共通点ですが、組織行動学では別のものとして定義されています。グループは、同じ属性を持つ集団の中でメンバーが発揮した能力を結集して、全体の成果とするのが特徴です。

一方、チームでは同じ目的を持つメンバーが協力して、各自の能力では解決できない課題を総合力で乗り越えていきます。「総務グループ人事チーム」のように、チームの集合体をグループ、すなわち成果の集合体として位置づけることも可能です。

職場にチームワークが大切な理由

対等な立場で気軽に話せる環境を実現するためには、良好なチームワークの構築が大切です。メンバーの存在を認めた上で、率直な意見を交換することで信頼関係が深まり、相互に助け合える風土が定着します。

仮に仕事に失敗したとしても、他のメンバーからフォローの言葉があれば気持ちが落ちつき、メンタル不全の防止にもつながるものです。

どんなに優秀な人材であっても、仕事を進める中で一人の力では解決できない問題が必ず発生します。

例えば、ハラスメント問題の調査を人事部が実施する場面で、専門性が高い担当者Aによる面談に難色を示されるケースです。担当者Aによる対応を強行すると問題がこじれてしまう恐れがあるため、聞き上手な担当者Bに面談対応を委ねて事態の解決を図るプランが考えられます。

面談での確認事項や注意点を担当者A・Bが共有していけば、担当者Bの能力と共に、組織としての問題解決能力の向上も実現します。相互補完の関係、すなわち助け合える職場の風土を確立するためにも、チームワークは大切です。

チームワークが大切とされる理由

市場での優位性を保つために、「協働」という形で企業間のチームワークを形成する事例が増えています。

ビジネスの国際化に伴い、人材の多様性を尊重することも重要な課題です。ビジネス環境の変化が目まぐるしい時代だからこそ、チームワークの重要性を再確認してみましょう。

1.ダイバーシティ経営の浸透

ビジネスのグローバル化が進む中、人材の多様性を尊重しながら企業価値を高める「ダイバーシティ経営」を推進するためには、チームワークの確立が必要不可欠です。

外国人や高齢者の雇用促進や、女性・男性ともに育児や介護と両立できる柔軟な働き方が推進されており、それぞれの人材が持つ能力をシェアしていく流れが広まりつつあります。

国内でも、人材戦略の変革を目指し、2018年に「ダイバーシティ2.0」が公表されました。

ダイバーシティ2.0とは
「多様な属性の違いを活かし、個々の人材の能力を最大限引き出すことにより、付加価値を生み出し続ける企業を目指し、全社的かつ継続的に進めて行く経営上の取組」

参照元:(経済産業省「ダイバーシティ2.0一歩先の競争戦略へ(令和元年12月)」)

人材や働き方の多様性を受容する雰囲気がチーム内に生まれることで、業績の向上や優秀な人材確保が実現するでしょう。

2.ビジネス環境の複雑化

マーケティングの高度化やビジネス環境の複雑化に対応していくためにも、チームワークが重要視されています。

withコロナ時代を迎えてWeb会議システムの積極的利用が進む中、ビジネス推進に関するスピーディーな決断が企業の命運を左右するといっても過言ではありません。

個人では対応が難しい課題でも、専門性や感性などチームが持つ全ての力を結集することでスムーズな対応や解決が図れるでしょう。

近年では、「アグリゲーター」による強力なリーダーシップのもと、分野や企業の枠を超えたチームワークで特定の経営課題に関してハイスピードな解決を目指す手法も注目されています。

チームワークの効果とメリット

良好なチームワークが構築されることで、適材適所の人材配置や組織の活性化などのメリットがもたらされます。技術やノウハウの定着につながり、経営戦略に良い影響を与えるでしょう。

1.生産性の向上

チームワークが健全に機能することで、組織目標の共有が円滑に進み、効率的な生産体制を確立できます。

メンバー間で能力を補完する関係性が構築されていることから、業務の負担が平準化される上、業務の停滞や遅延を最小限に留められるのも特徴です。迅速に業務が進むことで、時間外労働の削減などのワークライフバランスが実現する副次的効果も期待できます。

生産性の向上により節減できた時間を、新商品の開発やサービス力の向上などの価値創造に活かすことができれば、企業の競争力アップにもつながるでしょう。

2.職場の士気が向上

共通の目標を達成するために活発なコミュニケーションを重ねることで、メンバー間の信頼関係が深まり、チーム全体の士気(モラール)が向上します。

モラールとは、集団内の役割に対する満足度や団結精神を意味する言葉ですが、集団への帰属意識が高いほどチームワークも強いといえるわけです。職場内で能力を発揮した結果が認められることで、メンバーの承認欲求が満たされ、個人のモチベーションも向上します。

チームの総人数が多い場合には、情報共有やメンバーのフォローを円滑に行うため、サブリーダーを設置すると効果的です。

3.ロイヤリティ(Loyalty)の向上

職場内のチームワークを良好に保つことで、チームに所属する誇りなどの従業員満足度が高まり、その効果として離職率を低く抑えられるメリットが生まれます。

蓄積した技術やノウハウの外部(転職先へ)流出を回避できるだけでなく、退職者の穴埋めにかかる採用・教育コストを軽減できる効果も大きいです。

人事評価などで個人やチームの頑張りを正当に評価することにより、会社からも信頼されているという「エンゲージメント」に発展し、困難な課題にチャレンジする意欲が高まるでしょう。

チームワークを高めるポイント

チームリーダーが良好な形でチームを率いていくためには、人事担当者や経営層のサポートが必要不可欠です。チームワークを高めるために取り組みたい、5つのポイントについて説明します。

1.チーム目標の共有

現状の課題を明確にした上で、達成すべき行動目標・数値目標をすべてのメンバーに共有することが、チームワーク形成の第一歩です。

中間目標を定めておくと、業務姿勢に対するフィードバックや目標達成に向けたコーチングやサポート体制の構築がスムーズとなります。対面やWeb会議など相手の姿が見える形で目標共有(キックオフ)ミーティングを行うことで、目標達成後の理想像を描きやすくなる他、メンバー間のコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。

2.役割の明確化

メンバーが当事者意識を持って担当業務に取り組めるよう、目標の共有と同時に役割分担を行います。メンバー個人の得意分野・不得意分野を把握し、自信を持って能力を発揮できる場を設定してチームの生産性を高めるためには、人事評価システムの活用が効果的です。

目標達成のプロセスが進む中で、メンバー間の仕事量に差が生じる場合があるため、相互に助け合うことも役割の一つとして明確にしておきましょう。

3.リーダーの配置

メンバーへ目標達成の道筋をつけ、経営層や他部署との意見調整を行う役割を持つ、チームリーダーを任命します。

業務状況を俯瞰的に把握し、客観的な視野で意見調整を行う能力が、リーダーとして最低限必要とされる素質です。

経験値などの評価をベースにトップダウンで任命する方法もありますが、メンバーが信頼できる人物をリーダーとして選んでもらう(ボトムアップ)と、リーダーへの信頼感が増しチームの結束力が高まるでしょう。

4.情報共有

報連相(報告・連絡・相談)を適時適切に行うことは、チームワークを維持するためには欠かせない基礎動作です。

業務の進捗状況が伝わらない場合、次の行動に移れなかったり誤った行動を選択したりする恐れがあり、その結果チームの統率が取れなくなる事態も考えられます。

メンバーの状況を気遣って報連相が遅れるケースもあるため、グループウェアやWeb会議システムを導入するなど、手軽に情報交換を行える環境を整えることが大切です。

5.多様性の尊重

勤務時間のきめ細かな設定やテレワークの導入など、柔軟な働き方の提供が多様性の尊重につながります。

障害者・高齢者の雇用促進や育児介護などライフイベントへの対応意識が高まる中、雇用形態や勤務時間帯によらずメンバーが持つ能力を発揮できる環境を整備することは、チームワークの確立にも有効です。

多種多様な感性や能力を受け入れる雰囲気がチーム内にあれば、新たな発想が生まれやすくなり、メンバーの人間力が高まると共に企業の業績向上にもつながるでしょう。

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