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給与シミュレーションにおける相対評価ランクの算出ロジック

全社員基本の運用・管理給与シミュレーション

この記事の内容
  • 給与シミュレーションで”相対評価ランク”を設定した場合の最終評価ランクの算出ロジック
  • この記事は約3分で読めます。

目次

    この記事では、給与シミュレーションの評価レイティングで「相対評価レイティング」を設定した場合に、各個人の最終評価ランクがどのように算出されているかを説明します。

    はじめに

    相対評価とは、評価対象者の評価結果を「全体の中での順位」に基づいて評価する方法です。
    相対評価レイティングは、「システム設定 >相対評価レイティング設定」で設定が可能です。
    関連記事:相対評価レイティングを登録しよう

    最終評価ランクの算出方法

    給与シミュレーションで「相対評価レイティング」を設定した場合、同じ相対評価レイティングを使用している被評価者の最終評点を比較し、設定したパーセンテージに応じて最終評価ランクを決定します。
    給与シミュレーションで相対評価レイティングを設定する方法は、関連記事を参照してください。
    関連記事:「給与シミュレーションの利用」の「 確認③:評価レイティングに誤りがないか(評価レイティングの登録)

    ランクの割り当て例

    こちらでは相対評価ランクが以下の出現率の設定で、査定対象者が5人の場合を例として説明します。

    評価ランク 号俸増減 出現率 累積比率
    A 4 5% 5%以下
    B 2 20% 5%超~25%以下
    C 1 30% 25%超~55%以下
    D 0 40% 55%超~95%以下
    E -1 5% 95%超~100%

    査定対象者が5名の場合、1人あたりの割合は全体の20%となります。(100÷5=20)
    このため、順位が1つ下がるごとに累積比率は20%ずつ増加します。
    上位5%の「Aランク」は該当者が出ないため、最上位1名(累積比率20%)は累積比率「5%超~25%以下」の範囲に該当し「Bランク」となります。
    同様に、
    ・2位(累積比率40%):25%超~55%以下 → Cランク
    ・3位(累積比率60%):55%超~95%以下 → Dランク
    ・4位(累積比率80%):55%超~95%以下 → Dランク
    ・5位(累積比率100%):95%超~100% → Eランク
    このように、査定対象者の上位から順に累積比率が該当する範囲に応じて各評価ランクを割り当てます。

    最終評点が同点となった場合の扱い

    同点となった場合は、基本的により上位のランク(例:BとCの場合はB)として設定されます。

    例)最終評点が66.66点の3名は2番目の点数=累積比率40%となるので全員がCランクに該当します。

    また、同じ評点、同じ評価レイティングが設定されている場合でも、査定対象者の人数や評価ランクのパーセンテージによって算出された最終評価ランクが異なる場合があります。

     

    Q1. 相対評価レイティングは評価シートにも設定できますか?

    できません。

    Q2. 査定対象の母数に”査定不可の人”も含まれますか?

    含まれます。
    例)査定不可:5人 査定可能:95人の場合
    1人あたりの割合は全体の1%となります。(100÷100=1)

    Q3. 査定対象者が1人の場合、最低ランクになりました。なぜでしょうか。

    累積比率が100%となるためです。