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内製化かアウトソーシングか|メリット・デメリットや判断基準、海外での留意点も解説

内製化とは外部に委託していた業務を自社内に取り入れることです。

企業によっては国内外含めて何らかの業務をアウトソーシングしているケースも多いですが、外部への委託はメリットもある一方、管理面の課題もあります。特に、海外の場合には監査上のリスクにも警戒しなければなりません。

適切な事業運営で大切になるのは内製化とアウトソーシングのどちらの体制を選ぶか冷静に検討することです。今回は、内製化とアウトソーシングの両方についてメリットとデメリットを紹介します。

内製化とは

内製化とは、外部に委託していた業務を自社で実施するようにすることです。

ビジネスは、外部とのさまざまな取引によって成り立っています。例えば、製造業は部品を全て自社だけで製造することは珍しく、通常は下請けや協力会社からの仕入れが必要です。

小売業でも、自社で商品を製造するSPA(製造小売業)というケースもありますが、そういった場合でもあっても一部の業務を外部に委託することはめずらしくありません。

また、コーポレート部門においても、人事・教育、経理、法務といったあらゆる企業活動を外部の専門業者や専門資格者に依頼することはよくあることでしょう。

内製化とは、こういったビジネスを実施するために必要な業務について、自社内でリソースを確保し実行することを指します。

内製化は必要?アウトソーシングのメリット・デメリット

内製化が必要かどうかを判断する時に検討したいのがアウトソーシングの長所短所です。ここではアウトソーシングのメリットとデメリットを紹介します。

メリット1:専門性を担保できる

アウトソーシングでは、高度なスキルを持った外部の専門家や専門業者を自由に選ぶことができます。

ビジネスでは技術、販売、法務、財務といった専門性が欠かせない場面がいくつもありますが、自社内でそういった人材を採用したり教育したりするのは簡単ではありません。

アウトソーシングすればプロジェクトや事業内容に応じて必要な専門知識や経験を持ったパートナーの協力が得られるため専門性を担保できます。

メリット2:リソース不足を補える

アウトソーシングでは、自社内に技術力、労働力、専門性といったリソースが不足している場合であっても、外部に委託して補うことができます。

特に成長途中の企業においては、専門性だけでなく事業遂行に必要な労働力が足りないというケースも少なくありません。そういった場合でも必要に応じて柔軟に外部の力を借りられる点がメリットです。

デメリット1:自社内に知見が蓄積されない

アウトソーシングで外部に頼りすぎると、自社内に知識や経験が蓄積されないというデメリットがあります。

ビジネスには学習効果があり、経験によって能力を向上させることは企業を強くするために重要な要素のひとつです。しかし外部に任せる以上、自社内にはそういった効果が期待しづらいでしょう。

デメリット2:品質管理が簡単でない

商品の製造などのアウトソーシングの場合、品質管理が簡単ではありません。

製造業を例にとっても、自社内で製造する場合は管理の目が行き届きやすいのに比べて、外部に委託する場合はチェックや改善施策を行いづらいという課題があります。

そのため、アウトソーシングでは品質の確保に苦労する可能性があります。

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内製化せず海外にアウトソーシングした場合のメリット・デメリット

業種を問わず一般的なケースになりつつあるのが海外へのアウトソーシングです。ここでは海外にアウトソーシングするメリットとデメリットを紹介します。

メリット

海外に委託する最大の利点の1つは、コストが低いことです。アジア圏においては、インフラの使用料や人件費は日本の半分以下というケースもあります。

また、人材の確保の点でも有利です。特に中国やベトナムといった国は、労働人口が多いだけでなく高水準の教育を受けた人材も数多くいます。優秀な人材を大量に確保できるという点は魅力的です。

デメリット

海外へ委託する際の大きな課題の1つはコミュニケーションの壁です。

言語や文化の異なる相手では、正確な意思疎通が難しかったり、日本国内では当たり前の常識が通用しなかったりといったトラブルが起こる可能性があります。

また、商習慣や法制度も課題です。契約方法やビジネスを巡る法律が異なるために、日本とは仕事の進め方が大きく違うケースも珍しくありません。

内製化のメリット・デメリット

内製化にはどのような長所や短所があるのでしょうか。ここでは内製化のメリットとデメリットについて紹介します。

内製化のメリット

内製化する主なメリットとしては、経験の蓄積と管理の改善が挙げられます。

メリット1:スキルや経験が蓄積される

業務を内製化する場合、人材を教育したり専門人材を獲得したりするなどして、業務に必要な知識やスキルを自社内に確保することになります。

また、経験を重ねるにつれて内部に知見が蓄積されていくため、学習効果を期待できるのです。特に、内製化する対象が事業の競争の源泉に近いものほど有効と言えます。

メリット2:管理が容易になる

外部に委託する場合に比べて、品質や業務の管理がしやすくなるという点もメリットです。アウトソーシングでは外部の個人や企業に委託するので、一般的にはその業務方法や人材教育、労務管理などを全て任せることになります。

しかし内製化では業務体制を自社の管理下に置くので品質管理や業務改善の取り組みを実行しやすいのです。

内製化のデメリット

内製化のデメリットとしては、コストとリソースの問題が挙げられます。

デメリット1:リソースを確保する必要がある

内製化するには、そのための人材や設備などあらゆるリソースを確保する必要があります。専門人材を採用するには時間や労力がかかりますし、生産設備を構築するのは技術面や費用面でも簡単ではありません。

デメリット2:コストが増える

内製化ではコストが増える点もデメリットです。人材や設備、システムなどは全て自前になり、導入費用や運用コストもかかります。アウトソーシングの場合は必要な時にだけ費用を支払い不要な時にはコストがかかりませんが、内製化すると固定費用がかかることになるのです。

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内製化の判断基準となるポイント

内製化するかどうかを検討する際は、どのような基準で判断すれば良いのでしょうか。ここでは、判断基準となるポイントを紹介します。

事業における優先順位

事業における優先順位は重要です。ビジネスは自社内業務と他社からの協力という2つの要素で成り立っています。

中には事業の中核とも言える重要な業務もありますが、全てがそうだという訳ではありません。

内製化するのは、それが事業にとって自前で行うのにふさわしい中核的な部分である場合に効果を発揮します。

そのため、内製化すべきか迷っている要素があれば、それは「事業にとってどの程度の優先順位なのか」を検討してみることが大切です。

リソースの確保可能性

また、リソースを確保できるかどうか検討することも必要です。

事業にとって決定的に重要で、内製化した方が良いのは明らかである場合でも、それを実際に内製化できるとは限りません。

中には巨額の設備投資が必要なケースや、採用困難な専門人材を確保しなければならないケース、内製化に時間がかかりすぎるケースなど、制約はさまざまです。

内製化を検討する際には、「リソースは確保できるのかどうか」を自社の資産と比較しながら冷静に分析する必要があります。

コストとの兼ね合い

コストとのバランスも大切です。内製化すると、品質向上や自社の競争力強化といったさまざまなメリットがある一方、人材確保や教育、設備投資などさまざまなコストがかかります。

「内製化は自社の力を高めるから良い」「内製化はコストが増えるから悪い」という単純な話ではなく、コストと効果を比較して検討することが大切です。

内製化への切り替えに必要なこと

内製化する際には、具体的にどのようなことが必要なのでしょうか。ここでは2つの手順を紹介します。

人材の確保

まずは人材の確保が必要です。人材の確保で考えるべきポイントには、量と質の2つがあります。

内製化にあたっては人材の数を増やす必要があるケースが多いですが、この場合は新規人材を採用したり別の部署の人員を異動させたりといった方法があるでしょう。

また、ただ頭数を集めるだけでなく、専門人材を確保しなければならないケースもあります。このような場合は、外部からヘッドハンティングしたり、育成したりといった対応が必要です。

リソースの確保

内製化に当たっては、人材だけでなく設備、技術、知的財産、データなどあらゆるものが必要です。そこで、自社内にあるものが活用できないか検討したり、外部から調達したりしましょう。

なお、こういったリソースを確保するに当たって最も手っ取り早いのが買収です。ある程度の資金があれば、他企業そのものや事業部単位で買収するという方法は、スピードや確実なリソースの確保という点でも優れています。

内製化かアウトソーシングか。一部のみ切り替えるのも有効

内製化とアウトソーシングにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

どちらかが絶対的に優れているという訳ではありませんが、現在の運用方法に悩んでいるのであれば、切り替えも検討してみてはいかがでしょうか。

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