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コーチングとは?企業の人材育成を成功させるビジネスコーチングの活用方法

(画像=PrathanChorruangsak/iStock)

どの業界においても人手不足が叫ばれる今、企業は採用活動だけでなく、貴重な人材をどのように育てるかという点にも力を入れるべきでしょう。

そんな中、人材育成において注目されるのが「コーチング」という言葉。今回は、コーチングの概要や活用方法、メリットや導入の注意点などを説明します。

コーチングとは?

そもそもコーチングとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、コーチングの定義や歴史について紹介します。

コーチングの歴史

コーチングという言葉が登場したのは16世紀と言われています。
語源は「馬車」で、人を目的地まで送り届けるという意味を持っていました。

それが転じて、個人や組織などが目標を達成するためのサポートすることを表す言葉として、教育、ビジネス、スポーツなどさまざまな場面で使われるようになったのです。

現在、コーチングはビジネスにおける人材教育やマネジメントでも活用されている考え方ですが、このきっかけは20世紀半ば。

当時、ハーバード大学のマイルズ・メイス助教授が著書の中でコーチングの重要性を訴え、マネジメントの手法としてコーチングが注目されるようになりました。

日本では1990年代に国内初となるコーチ養成機関が登場し、その考え方や手法が普及する後押しになったのです。

コーチングの定義

コーチングとは、目標達成に必要な要件を相手とともに確認した上で、相手の自発的な行動を促す手法です。

コーチングは、マネジメントやスポーツの指導において、上司やコーチといった上の立場にいる人物が部下や選手を育成する際に用いられることがあります。そのため、「上から何かを教える行為である」と誤解されることも少なくありません。

しかし、コーチングの基本的な姿勢は、あくまでも相手と同じ目線に立ち、共に目標達成を成し遂げるためのパートナーという役割に徹します。

指導者という立場で一方的に知識や技術を与えたり、相手の意見や考え方を頭ごなしに否定するのではなく、自ら考えるという発想そのものを習得させることによって、共に問題解決に取り組むのです。

コーチングにはさまざまな方法がありますが、基本的に行うことは傾聴や質問、フィードバック。中でも特に特徴的なのは傾聴です。

コーチは、相手の話に真摯に耳を傾け、目標達成へのモチベーションや達成に至る道筋などを明らかにします。

それに対して、さまざまな角度から質問をぶつけ、悩みや課題、モチベーションなどを顕在化していくのです。

こういったプロセスによって、目標達成に向けて相手の自発的な思考や行動を引き出していきます。

コーチングの種類とビジネスコーチングの活用スタイル

コーチングは分野によってやや手法に違いがあります。ここでは、コーチングの種類とビジネスコーチングの活用スタイルについて説明します。

コーチングの種類
(ビジネスコーチング・スポーツコーチング・エグゼクティブコーチングなど)

一般的にビジネスシーンにおいて社員教育や人材開発で用いられるのはビジネスコーチングです。

特徴として、会社の組織目標と、個人の価値観をすり合わせるプロセスがあります。

スポーツ分野で用いられるのはスポーツコーチングで、アスリートやスポーツ愛好家などに対して、必要な思考やテクニックなどを備えさせる手法です。

エグゼクティブコーチングとはビジネスの経営層といった幹部クラスを対象にしたもの。

ほかにも、人の人生設計に関わるライフコーチングや、健康分野ではヘルスコーチングなどがあります。

このようにコーチングは分野ごとに特色があります。

ビジネスコーチングの活用スタイル

ビジネスコーチングを行う方法は大きく分けて2つの種類があり、社内人材に実施させるパターンと、外部の専門企業に依頼するパターンに分かれます。

前者は、社内人材にビジネスコーチングのスキルを習得させる方法です。あるいは、コーチングのスキルを持っている人材を採用する方法も考えられます。

ビジネスコーチングを習得させる場合、コーチングのためのトレーニングや外部研修に参加させたり独学で勉強させたりする必要がありますが、人材を採用する場合はそういったコストがかかりません。

後者は、外部のコーチングを得意とする専門機関に依頼し、自社人材の能力開発をサポートしてもらう方法です。専門性の高いコーチがつくことで、高品質なコーチングを受けられます。

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コーチングとコンサルティング、ティーチングの違い

「コーチング」に近しい意味をもつ言葉に「コンサルティング」や「ティーチング」があります。ここでは、コンサルティングとティーチングを説明した上で、コーチングとの違いを説明します。

コンサルティングとは

コンサルティングとは、専門的な知見を持ったコンサルタントが、相手の現状や要望をヒアリングした上で、目標達成に必要な戦略プランや実行計画、組織体制などを提案することを指します。

コーチングとコンサルティングの違い

コーチングとコンサルティングとの大きな違いは、目標達成に向けた方向性を示すかどうかです。

コンサルティングでは専門性の高いコンサルタントが目標を達成するための戦略策定や施策案を提案し、実行の一部を代行することもあります。一方、コーチングは相手に考えるきっかけを与え、主体的な思考や行動を促す点が特徴的です。

ティーチングとは

ティーチングとは、経験や知識を生かし、相手に対して目標達成に向けたノウハウやアドバイスを与えることを指します。コミュニケーションは基本的に教える側が主体となり、知識や手法を提供することが主眼です。

コーチングとティーチングの違い

コーチングとティーチングは、その目的も主体も違います。

ティーチングは、知識やノウハウを教えることを目的としており、コミュニケーションの主体は教える側です。

一方、コーチングは情報の提供が目的ではなく、自ら考える癖をつけさせたり、自発的に解決策を導いたりするサポートに重きを置いています。

企業が人材育成にコーチングを導入するメリットと注意点

企業が人材育成においてコーチングを活用すると、メリットもある一方で注意点もあります。ここでは、それらを順番に解説します。

コーチングのメリット

コーチングのメリットには、さまざまなものがあります。ここでは、特に期待できる3つを紹介します。

1.主体性を高める

コーチングは、主体性を高めることで自発的な思考や行動を促す効果があります。

コーチングは、相手に解決策を提案するコンサルティングや、知識・ノウハウを伝えるティーチングとは違い、相手の考えを引き出すことを重視する手法です。

そのため、安易に答えに頼る受け身の姿勢ではなく、自ら答えを導き出そうとする姿勢を形成します。

2.潜在能力を引き出す

コーチングは、潜在的な可能性を引き出す効果も期待できます。

目標を目指す時は、今自分が持っている力だけでなく、さらに力を高めなければならないという局面もあるでしょう。このような場合、今ある力にしか注目できなければ、狭い思考になってしまい限界もあります。

しかし、コーチングは目標達成に向けて「どうすれば達成できるのか」「自分の潜在的な力を引き出すにはどうすべきか」といった問いを繰り返すことで思いがけない力を発揮できることがあるのです。

3.学習意欲の向上

また、学習意欲の向上も期待できる効果です。

コーチングを通して、相手は主体的な行動を身につけます。その結果、言われたことを行うだけでなく、積極的に学習するモチベーションも獲得するのです。

コーチングの注意点(デメリット)

コーチングには注意点やデメリットもあります。

1.効果が出るまでには時間が必要

コーチングの効果が出るには時間がかかります。

コーチングはコーチとの対話の中で、思考や行動のパターンを変えていくプロセスを繰り返さなければなりません。

そのため、即効性がある手法ではないのです。

2.効率的な育成が困難

コーチングは、単にノウハウを提供する場合とは異なり、コーチは相手のペースに合わせながら徐々に成長していくのをサポートする必要があります。

そのため、一度に大人数を相手にできる講座とは異なり、効率の良い育成方法とはいえません。

3.コーチのスキルが必要

コーチングを行うためには、コーチの側にもコーチングスキルが求められます。前述した傾聴、承認、質問といったテクニックだけでなく、コーチとしてのメンタルを鍛える必要があります。

また、コミュニケーションにおいては、相手の成長を待ちながら辛抱強く取り組む必要があります。

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コーチングの資格と学び方

社内人材にコーチングを習得させたい場合、コーチングの習得方法を知っておくと役立ちます。ここでは、コーチングの資格や学び方を紹介します。

コーチングの資格

コーチングの資格とは、コーチングの指導機関が認定・証明しているものです。国家資格ではなく、さまざまな民間団体が独自の基準で運営しています。

そのため、団体によって証明できるスキルやレベルが異なります。一般的に、資格を取得するためには指定のトレーニングや講義を受講し、試験に合格する必要があります。

コーチングの学び方

コーチングを学ぶには、コーチ資格認定機関などが提供している養成プログラムを受講するか、書籍などを使って独学するかという方法があります。

指導機関によっては座学やトレーニング形式といったコーチング講座を開講しており、中には資格取得を目指すかどうかにかかわらず受講できる講座もあります。

コーチングによる人材育成と正しい人事評価が企業成長の鍵

企業にコーチングを導入することで、人材育成の質の向上が期待できます。

企業が成長するためには、人材育成と同時に、人材の成長度合いを正しく評価する仕組みの構築も非常に重要となります。

評価制度を構築する際は、クラウドシステムと運用コンサルティングで人事評価制度を支援する「ゼッタイ!評価®」の活用が効果的です。

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