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メルクマールの意味とは?メルクマークは目標達成に役立つ目印的存在

(画像=Andrii Yalanskyi/iStock)

メルクマールとはビジネス業界の現場において、指標や基準を指す用語です。

最終目標の達成に向けた中間地点の指標として用いられるケースもありますが、業界によっては判断基準として用いられることもあり幅広く活用されています。

本記事ではメルクマールの意味や、関連用語との違いを解説。ビジネスにおいて導入するための5つの手順や、失敗しやすいポイント、そして成功のコツを紹介します。

メルクマールの意味とは?

メルクマールとは、ドイツ語で「思い出す」という意味を持つ「merken」を語源とする用語で、日本語では「基準」「めじるし」「指標」を指します。

具体的には、目標地点までの進捗状況を把握するための「目印」を指す言葉です。

また、ビジネスにおいて、メルクマールは事業や業務活動の目標を達成するために設けられる、管理指標や達成基準として使われます。

一方、業種によってはやや異なるニュアンスで使用されるようです。

例えば、医療現場では治療効果などの評価指標として使われることがある一方、金融や法律業界では判断基準として使われることもあります。

メルクマールと混同されやすい言葉との違い

ここでは、メルクマールと混同されやすい言葉として挙げられるマイルストーンやKPIと比較しながらそれぞれの意味を解説します。

1.メルクマールとマイルストーンの違い

マイルストーンとは、最終ゴールに向かうまでの節目や通過点を指します。もともと道路標識を指す用語であり、「あとどのくらい進めばゴールに到達するのか」を表すのが主な役割です。

一方、メルクマールとは基準やめじるしといった意味を持ちます。単なる通過点を示すマイルストーンとは違い、メルクマールは「中間目標を達成しているかどうか」「その達成度合いはどの程度か」といった評価基準として機能するのが大きな違いです。

2.メルクマールとKPIの違い

KPIとは、最終目標(KGI)の達成に向けて、進捗度合いを計測するための中間管理指標を指します。

そのため、達成基準や評価指標といった役割が強く、KPIとメルクマールはほとんど同義語と認識できるでしょう。

あえて違いを挙げれば、KPIは目標達成を管理する意味合いが強いのに対して、メルクマールとは対象が目標だけに限らない点です。

先述の通り、メルクマールは医療や金融といった幅広い現場で評価・判断の基準としても活用されます。

メルクマールの重要性とは

企業でメルクマールを用いれば、統一的な計測、従業員の仕事への動機付け、業務改善といった効果が期待できます。

まず、メルクマールを策定すると、それが目標達成の統一的な基準になるため、事業活動や業務の成果を定量的・定性的にぶれなく評価できるでしょう。

次に、最終目標に向けた道筋がわかりやすくなり、成果の達成基準も明らかなため、業務にあたる従業員の動機付けにもなります。

さらに、達成結果を数値管理できるため、弱点を洗い出して改善する際にも便利なのです。

このように、メルクマールは円滑な企業活動を行う上で、達成したい目標に近付くための効率化を促してくれる非常に重要な役割を担っているのです。

企業は、メルクマールを上手に活用することで、最短での目標達成を図ることができます。

メルクマールを導入する手順

ここでは、メルクマールを事業や業務活動に導入するための5つの手順を解説します。

最終目標を立てる

まずは、最終的に何を達成したいのか定義します。

メルクマールは、あくまでも目標達成に向けた中間的な管理指標です。

最終ゴールが不明確であったり、あるいは存在しなかったりすると中間指標も無意味になってしまうため、具体的な最終目標を設定しましょう。

最終目標を設定する際のポイントは、定量的かつ実現可能性を考慮することです。

こうすると組織の共通認識として誤解なく機能しやすいほか、達成に向けた意欲も保てます。

必要なアクションの整理

次に、最終目標を達成するためには、どのようなアクションが必要なのかを洗い出します。

最終目標を定義するのは比較的簡単で、「売上高20%増加」「顧客満足度90%以上」といった宣言をすれば済むものです。

しかし、その達成方法はさまざまなパターンがありますし、達成可能なシナリオまで落とし込まなければなりません。

そこで、現状と理想状態とのギャップを分析し、必要な行動をブラッシュアップしながら絞り込む作業が必要です。

アクションを実施するプロセスを設定

行うべきアクションを整理したら、それを実施するプロセスを設定します。

事業や業務上の目標を達成する際、アクションを選定したからといってすぐに実行段階に移れるわけではありません。

アクションが1〜2つのみであれば簡単ですが、多くのケースでは実行アクションが多岐にわたります。

そこで、アクションごとに、「いつからいつまでに」「どのように」実行するのか設定し、さらに具体的な成果基準も設定する必要があるのです。

メルクマールを設定する

メルクマールの設定は、必要なアクション選定や実施するプロセス作りが完了すれば、必然的に定まってきます。

メルクマール設定の際は、中間的判断指標であることを意識しましょう。

先述のように必要なアクションは「どの時期に」「どのように」といった流れも設定しますが、メルクマールはその後のチェック指標としての役割があります。

つまり、最終目標達成に向けて、アクションが正しい方向に、着実に進んでいるのかを判断する尺度でもあるため、メルクマールは具体的に数値で設定し、期日も設けることが大切です。

PDCAサイクルを実施

目標やメルクマールを設定すればそれで終わりではなく、PDCAサイクルを実施することが効果的です。

メルクマールとは、計画、実行、チェック、行動という流れの中では、計画やチェックの部分に該当します。

せっかく策定したメルクマールの効果を最大限に引き出すなら、計画を立てチェックをして終わりにしないようにしましょう。

その後に、改善のためのアクションを行い、メルクマール自体も見直しPDCAのサイクルを回し続けることで、最短での目標達成を図れます。

メルクマールで失敗しやすい2つのポイント

メルクマールを導入して失敗しないためには、失敗を招きやすいパターンを把握し、対応することが大切です。ここでは、失敗しやすいポイントを解説します。

組織内の意識付け

従業員やチームメンバーの意識付けが不十分だと、メルクマールを導入してもしっかり機能しない可能性があります。

メルクマールに限らず、トップダウンで新しい評価指標や施策が導入されても、従業員がその重要性を理解していなければ行動には結びつきません。

日々の業務で忙しい従業員に行動させるには、メルクマールを設定する背景や意義を説明しながら、従業員が実行可能な方法を一緒に模索していく必要があるのです。

データ測定・分析の手間

メルクマールはデータを測定したり、分析したりすることによって目標に対する達成度合いを判断します。

そのためには、データを収集する必要がありますが、その方法はあらかじめ決めておかなければ失敗につがなるでしょう。

例えば、契約件数や売上高といった最終目標は管理可能ですが、その中間目標である訪問件数や電話件数は、測定漏れもありうるだけでなく、逐一記録するのは手間がかかります。

こういったシーンで、例えば「システムを導入するのか」といった対策は十分に練っておくのが大切です。

メルクマールを運用する3つのコツ

メルクマールを効果的に運用するには、いくつかのコツがあります。

ここでは、メルクマールを運用するための3つのコツについて、順番に解説しましょう。

組織への丁寧な意思疎通

まず、メルクマールの導入にあたっては、関係する各メンバーに対して丁寧に説明することが重要です。

どれだけ的確なメルクマールを設定したとしても、それが効果を発揮するには、実際に実行する従業員の積極的なコミットメントが欠かせません。

実行に関わる組織に対しては、メルクマールを導入しなければならない理由や、導入することのメリットをわかりやすく伝えることが求められます。

また、導入時だけでなく、その後も疑問やフィードバックを受ければ丁寧に回答するのが大切です。

具体的な指標の設定

メルクマールは、なるべく具体的かつ現実的な指標を設定しましょう。

メルクマールは、最終目標達成に向けて、組織のメンバーが取り組んでいくための目印になるものです。

プロジェクトで判断が必要な場面でも、メルクマールという共通認識があれば、議論の方向性も定まり、意思疎通もスムーズに行える効果が期待できます。

ただ、指標自体がぼんやりとしていたり、現実的ではなかったりすると、メンバーの士気を下げてしまうことにもなりかねず、逆効果になってしまう場合もあります。

メンバーが一丸となって取り組めるように、なるべく具体的かつ現実的なメルクマールを策定するのが効果的です。

実行体制の確立

メルクマールを導入して運用する体制を確立することも重要です。

目標達成を阻害する大きな要因として、「新しい施策は日々の業務の中で放置されてしまう」という点が挙げられます。

それを防いで定着させるには、責任者を定めてチームを編成し、継続的な運用を行うことが欠かせません。

メルクマールを目印に経営目標へ最短距離で走ろう

メルクマールは、最終目標を達成するための中間指標や、あるいは現場での判断基準として、幅広い活用方法があります。

ビジネスに導入すれば、評価や判断などの基準として事業運営をスムーズに実行する助けになるでしょう。

導入にはメリットもありますが、一方で注意しなければ、労力をかけたにも関わらず失敗してしまうこともありえます。

導入する場合は、今回紹介したような成功するためのポイントを意識しながら運用しましょう。

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